競馬 研究ニュース

京成杯オータムハンデ 回顧

勝つ味を覚え、高みを目指せ

 2017年9月10日(日)4回中山2日目11R第62回京成杯オータムハンデ(GⅢ)は、単勝1番人気の支持に応えてグランシルク(父ステイゴールド×母ルシルク)が優勝。管理するのは戸田博文調教師。これまでGⅡ、GⅢでは②着が最高着順となかなか勝利に手が届きませんでしたが、初めてコンビを組んだ田辺裕信騎手に導かれて待望の重賞初制覇を成し遂げました。またこの勝利によりウインガニオン(中京記念①着)に得点数で並び、同点でサマーマイルシリーズの王者に輝きました。

レースを振り返ってみましょう。

勝ち時計 1分31秒6

前・後半4F 45秒845秒8

12.5 – 10.9 – 11.2 – 11.2 – 11.3 – 11.5 – 11.6 – 11.4

 前・後半ともに4Fは45秒8。1分31秒6という勝ち時計は新潟開催だった14年を除く過去9年でみると2番目に速く、今年は速めの平均ペースでレースが進行しました。

 ケレン味なく逃げてレースを引っ張ったのはマルターズアポジー。結果は④着に敗れましたが、トップハンデの58キロを背負っていた点を考慮すると立派。振り返るとこの夏は七夕賞、関屋記念、そして京成杯オータムハンデに出走。サマーシリーズを盛り上げた一番の功労者は間違いなくこの馬でしょうね。

 勝ったグランシルクは、これまでの鬱憤を晴らすかのように鮮やかな差し切り勝ち。4コーナー手前から、いつもよりもワンテンポ早く仕掛け、勢いをつけて直線に向くと、弾けるように伸びて重賞初制覇。テン乗りでしたが、上手に脚を使わせた田辺騎手の手腕が光りました。
 
 ガリバルディは、勝ち馬の後を追うように伸びてゴール寸前で②着に浮上。休み明けで人気を落としていましたが、改めて地力の高さを示した形に。③着のダノンリバティは、勝ち馬とともに動き出し、渋太く脚を使っていますが、上位2頭とは瞬発力の差が出てしまった感じ。
 
 本命を打ったウキヨノカゼは、直線で思い切ってインを狙ったものの、前が開かずに万事休す。戦前の読み通り、淀みのない流れになり、差し、追い込みの決着にはなったんですが・・・。素晴らしい決め手の持ち主だけに外を回って脚を使っても良かったのかもしれません。
 
 
text by 京増真臣/構成・藤原
 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。