仕切り直され、電車道で重賞V
2018年1月14日(日)1回中山5日目11R第58回京成杯(GⅢ)は単勝1番人気に支持されたジェネラーレウーノ(父スクリーンヒーロー×母シャンハイロック)が優勝。新馬戦こそ敗れたものの、その後は3連勝で重賞制覇。同じスクリーンヒーロー産駒のモーリス、ゴールドアクターのように連勝街道を歩み、クラシック候補に名乗りを挙げました。管理する矢野英一調教師はこれがJRA重賞3勝目。田辺裕信騎手は昨年9月の京成杯オータムハンデ以来のJRA重賞勝ちでした。
それでは京増TMにレースを振り返ってもらいましょう。
【パドック】
ジェネラーレウーノは前走の葉牡丹賞と同様にホライゾネットを着用。多少、カリカリしていたものの、毛ヅヤは良く、気配は良さそうに映りました。コズミックフォースは柔らかい歩様でキビキビと周回。2カ月半ぶりの実戦でしたが、上々の仕上がり。イエッツトは少し集中を欠くような素振りを見せましたが、ノビノビと歩けていました。
勝ち時計 2分01秒2(晴れ・良)
前半5F → 後半5F 59秒7 → 61秒5
12.5 – 10.7 – 12.2 – 11.8 – 12.5 – 12.4 – 12.1 – 12.5 – 12.3 – 12.2
☆17年ホープフルS 2分01秒4
前半5F → 後半5F 59秒6 → 61秒8
12.5 – 10.8 – 12.5 – 11.8 – 12.0 – 12.3 – 12.6 – 12.8 – 11.9 – 12.2
【展開・ペース】
主導権を握ったのはコスモイグナーツ。前半1000m59秒7の速いペースで逃げたことで、
【レース分析】
勝ったジェネラーレウーノはコスモイグナーツから離れていたとはいえ、2番手を追走し、
「気負う様子もなく、いい雰囲気でした。前走は逃げて物見をしていたので、内からハナを切る馬がいたのは良かったです。折り合いも問題なく、今日はしっかり走ってくれました。まだ本気になった時の走りが分かりません。今後の成長も楽しみですね」とはレース後の田辺騎手。
また矢野調教師は「チークを付けて大正解でした。走る気満々だったのは収穫。2番手から集中して3、4コーナーをクリアし、最後までしっかり伸びました。まだ余裕はあったと思います。距離は延びていいと思いますよ」とコメント。陣営の期待も大きく、クラシック戦線でも活躍できる素材ではないでしょうか。
コズミックフォースはメンバー最速の上がり3ハロンをマークして②着。初めての右回りにも難なく対応し、
③着イェッツトは前半1000m通過が64秒0だった
ライトカラカゼは3~4コーナーでポジションを上げて直線に入ると鋭い伸び。ただ、坂を上がったところで脚が鈍り、後ろから迫ってきたコズミックフォース、イェッツトに交わされて④着。パドックではホライゾネットを着用し、最後方を周回とまだ幼さを残しますが、脚力は十分。
ダブルシャープはスタートがゆっくりで後方から。道中は折り合いに専念し、直線で外へ持ち出すとマズマズの伸びを見せました。輸送してもパドックでは落ち着きがあり、道中は折り合って運べた点も収穫。追って弾けなかった今日のレースぶりを見るともう少し短い距離の方が合っているのかもしれません。
text by 京増真臣/構成 藤原
~来年も使えるデータ~ 08年以降、前走で新馬を勝ったばかりの1戦1勝馬は18頭参戦して[0・0・2・16]。今年はイェッツトこそ③着に好走したが、3番人気に支持されたデルタローズは⑬着と凡退。またキャリア5戦以上の馬も僅か1連対と劣勢。戦歴は3~4戦がベター。 |
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。