トレセンの歩き方
皆さん、こんにちは!美浦支局で厩舎取材を担当している藤田です。今回は皐月賞でワンツーを決めたジオグリフ、イクイノックス(美浦・木村厩舎)について取材させてもらいました。(取材日:4月20日)
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先日行われた皐月賞でワンツーを決めたジオグリフとイクイノックスについて木村哲也調教師にお話を伺ってきました。
─── 2月にサウジアラビアで行われたネオムターフカップではオーソリティがゴールした瞬間、木村調教師の派手なアクション、ガッツポーズが話題となっていましたが、皐月賞もゴール前は力が入ったんじゃないでしょうか?
木村調教師「いえいえ、今回は冷静にレースを見ていましたよ。(ステルヴィオで制した)マイルCSの時みたいに泣く事もなかったですし(笑)むしろ一緒に見ていたスタッフの方が興奮していました。直線はいい形でジオグリフとイクイノックスが抜け出しましたから、自分は後ろから何が来るのかなと思って視線を後続の馬に向けました。ですから、ゴールの瞬間はどちらが勝ったのかは分からず、スタッフに『ジオグリフですよ!』と言われて知った感じです」
─── GⅠで管理する2頭がワンツー。これは競馬史に残る快挙だと思いますが
ひとつひとつの言葉にどこまでも管理馬に愚直に向き合う木村調教師の思いが感じられました。
2頭はレース後も特に問題はなく、カイバを残さずに食べていたとのこと。4月20日(水)にどちらも放牧へ出ましたが、その直前の貴重な写真をいただきました。たまたまですが、馬房は対面。当然ながら一生懸命に走り切った疲れはあり、この日は穏やかで非常に大人しかったようです。短期間ではありますが、しっかりとケアされて日本ダービーに向けて元気に入厩してくるのを心待ちにしたいと思います。お忙しい中、取材にこたえていただいた木村調教師、そしてスタッフの皆さま、本当にありがとうございました。今後も2頭の成長ぶり、また舞台裏をこちらでお伝えできればと考えています。どうぞ皆さん、日本ダービーでもジオグリフとイクイノックスの走りに注目し、応援を宜しくお願いします。