また雨です。スタンプも半数を超え、折り返し地点を過ぎました。今回は前回の名古屋編の翌日、東京ダービー当日の大井競馬場を訪れました。
大井競馬場は都心からも近い東京都品川区に位置し、地方競馬最大規模を誇る競馬場で、入場人員、売上金額ともに南関東4場(大井、川崎、船橋、浦和)のなかでトップを誇ります(平成29年度1日平均実績)。
また、都心に近いだけあってアクセスも多岐にわたります。東京モノレール、京浜急行、都営バスをはじめ、錦糸町駅、大井町駅、大森駅からは無料バスも運行されていますので、詳しくは東京シティ競馬のHPをご覧下さい。
コースは右回りで内回りと外回りコースを備え、外回りは1周1600m、内回りは1周1400m、フルゲートは16頭と地方競馬のなかでは多頭数のレースが可能で、385.8mある外回りコースの直線では迫力ある追い比べが展開されます。
所属騎手では何と言っても「大井の帝王」と呼ばれる的場文男騎手が有名です。御年61歳、地方競馬通算勝利数は7143(6月25日現在)で、佐々木竹見元騎手が持つ地方競馬最多勝記録の7151勝の更新が目前に迫っています。しかし、現在は落馬負傷のため休養中で「(7月9日からの)ジャパンダートダービー開催までには治したい」とコメントが発表されています。
その的場文男騎手の地方競馬最多勝記録更新に向けたカウントダウンをするのがこちら、正門から入ってすぐのトゥインクルステージ脇にある「マトメーター2」です。リアルタイムに勝利を収めるとしばらくして係の方がやってきて数字を入れ替えます。雨にもかかわらず、その瞬間を収めようと数人がスタンバイしていました(私も入れ替わる瞬間に立ち会いました)。
その他にも2017年南関東リーディングを獲得した矢野貴之騎手、2017年のJBCレディスクラシックを制した真島大輔騎手、抜群のセンスを誇る御神本訓史騎手、JRA所属の坂井瑠星騎手の父である坂井英光騎手などが大井所属で、現在はJRA所属の内田博幸騎手、戸崎圭太騎手も地方時代は大井所属でした。
大井競馬場で行われるダートグレード競走では、帝王賞、東京大賞典、ジャパンダートダービーなど、JRA対地方の最強馬決定戦とも言える大レースが開催されるのが特徴でしょうか。
大井競馬場出身の名馬と言えば、第一次競馬ブームの立役者ともなったアイドルホースのハイセイコー、第二次競馬ブーム期にオグリキャップ、スーパークリークなどとしのぎを削ったイナリワンなどが挙げられます。
さて、大井競馬場は冬期を除きナイター開催(トゥインクルレース)を行っており、レースは午後からということで、当日午前中にちょっと寄り道してみたのはJRA東京競馬場内に併設されている「JRA競馬博物館」です。現在の仕事に転職してからはJRAの競馬場へ行くことはないので、震災の影響で東京競馬場で行われた南部杯以来となる久々の東京競馬場は新鮮でした。平日も開放されていますが、基本的に月火は休館ですので開館日はご確認下さい。
2018年4月にリニューアルオープンした競馬博物館では競馬の成り立ち、歴史、運営の仕組みなどが分かる展示やその他企画展、殿堂馬・殿堂者の展示、ライヴシアターなど、競馬ファンにはたまらない内容となっており、非常に勉強になります。JRA非開催日は入場無料ですので開催日はもちろん、平日にお時間のある方も是非お立ち寄り下さい。
ひとつ注意点としては、平日は東門しか開放されておらず、正門は開いていません。そして京王線東府中駅から府中競馬正門前へ向かう競馬場線は非開催日は本数が少ないです。ですので、京王線利用の場合、東府中から徒歩で東門方面へ行く方が便利ではないかと思います。
次回は大井競馬場内部の様子、東京ダービーについて書いてみたいと思います。
競馬ブック M.M 競馬があるところにはどこへでも足を運び、JRA、地方競馬場を踏破。2016年には香港にも遠征。JRAは勿論だが、地方競馬が大好物。ただ、馬券はド下手という致命的な弱点を持つ。どうしても競馬に関わる仕事がしたいと一念発起して、2017年競馬ブックに転職。業務で校正など、日々「日本語」と格闘中。 |