第52回 シンザン記念

1:37.1(12.2 – 11.1 – 12.4 – 13.3 – 12.8 – 12.1 – 11.7 – 11.5)

 4ハロン目の13秒3は馬場を考慮してもかなり遅く、そこから尻上がりにラップが速くなる上がりの競馬。当然前有利で、逃げた馬と2番手の馬が2、3着。それをまとめて差し切った勝ち馬は強いの一語。ロードカナロア産駒は待望の重賞初勝利。戸崎圭太騎手と(有)シルクレーシングのコンビは年明けから3日連続で重賞勝ちと乗りに乗っています。

 勝ったアーモンドアイはスタートでアオッて最後方から。道中も後方からレースを進めて、直線は外から一頭だけ次元の違う脚色。雨馬場も関係なし。戸崎騎手も馬を信頼して、自信を持って乗っていました。牝馬がシンザン記念を勝つのは2012年のジェンティルドンナ以来。能力の高さに疑う余地はありません。あとはスタート、それと締まった流れになった時にどうかを見てみたいですね。

 2着にはツヅミモンが入って今年は牝馬のワンツー。スタートで内の馬と接触しましたが、影響はなく楽に前へ。外からカシアスが来ると、これを行かせて2番手から。新馬戦を勝ったばかりで、この運びの巧さと重賞勝ちの牡馬に競り勝った勝負強さは立派です。牝馬にして540㎏の超大型馬。まだまだ良くなってきそうで、こちらも楽しみ。

 牡馬最先着はカシアス。外枠からハナを取り切って一杯に粘り込みましたが、2着争いでクビ差及ばず。ただ、この馬場ですから最も重い斤量57㎏を背負っていた影響は少なからずあったはず。後続には2馬身半の差つけていますし、最低限の格好はつけたかなと。ファストアプローチは内枠で後手を踏んで万事休す。向正面は逆手前で走っていました。ヨーイドンの競馬は今ひとつ。今日は仕方ないでしょう。

text by 小林 

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