旅うまチャレンジスタンプラリー高知(前編)
入社2年目に突入しましたM.Mです。いろいろ慣れてきたところもありますが、まだまだ勉強不足な毎日です。ちなみに1年で7㎏太り、白髪が激増しました。
今回は3月20日、黒船賞が行われた高知競馬場を訪れました。実は黒船賞観戦は2年連続です。黒船賞は高知唯一のダートグレード競走で毎年盛り上がりを見せます。今回は青春18きっぷで前日入りしましたが、前回佐賀の雪に続いて今回は雨に見舞われ、私は雪男なのか雨男なのか。次回は何男になるのやら。しかも、JR瀬戸大橋線が運転見合わせと聞き、全身の血の気が引きましたが、何とか運転再開で予定より1時間遅れて約12時間の旅となりました。しかし、競馬の神様は私を見放さなかったようです。そのことはまた次回に。
高知競馬場ですが、高知市にあり、最寄りの空港は「高知龍馬空港」となります、高知駅からであれば「南はりまや橋」を経由し、無料送迎バスが出ています(約30分)。バスは通常開催日であれば1レース前の往路1本、最終レース後の復路1本しかなく、重賞やイベント時は増便されることもありますが、詳細は公式HPを確認されることをオススメします。「南はりまや橋」から路線バスでも行くことが可能です(最寄り停留所から結構歩くようですが)。無料駐車場も完備されています。
高知競馬場のコース形態は1周1100m、直線200mで3~4角が1~2角よりも緩やかで、JRAでは阪神の内回りコースみたいな感じでしょうか。前回の佐賀と同じく内ラチ沿いの砂が深く重いとされ、インコースを開けて走るのが通常となっています。道悪になるとインコースを突くことも見られますが、基本的には外枠有利のコースです。
一時は経営が非常に苦しく、賞金も相当低い水準まで下がりましたが、ハルウララが話題になったり、ネット投票の普及や経営努力、2009年から始まった通年ナイター「夜さ恋ナイター」などの効果もあり、売り上げがV字回復し、黒字化に成功。賞金額も徐々にアップされ、以前の低水準は脱しています。
高知では高齢馬や、各地から転入してくる馬が多く見られ、かつてはJRAで活躍した馬が高知で現役を続け、各地の地方重賞で入着することも珍しくなくなりました。高知へ行けば懐かしい馬に会えるかもしれません。その一方で、高知生え抜きの馬達もひと際存在感を増してきています。2015年に17年ぶりにサラブレッドの新馬戦が復活し、ディアマルコやフリビオンなど、高知の新馬戦勝ち馬から全国区で活躍する馬も現れ、生え抜きの馬の活躍も目覚ましいものがあります。
また、毎年「全日本新人王争覇戦」が行われていたり、各地の若手騎手を受け入れての期間限定騎乗にも積極的で、若手騎手の修業の地と言えるかもしれません。
その他にも、JRAの福永祐一騎手の父であり「天才」と呼ばれた福永洋一元騎手が高知の出身であることから、その功績を称え「福永洋一記念」という重賞が2010年に創設されました。今、私がこの業界で仕事をしているのは福永洋一元騎手のおかげと言っても過言ではない存在であり、何度か福永洋一記念を観戦し、洋一さんのお姿も見ることができました。
さて、そんな高知競馬場ですが、1985年開場と、現在開催されている地方競馬場のなかでは比較的新しい部類に入ります。戦後は長浜競馬場、桟橋競馬場での開催を経て現在の高知競馬場が開場されました。そこで、黒船賞当日の午前中を利用して、今はなき両競馬場の跡地を探索してみました。
まずは先々代に当たる長浜競馬場です。現在の高知競馬場の所在地が長浜宮田2000番地ということからも分かるように、比較的近い場所にあります。桂浜からもほど近い若宮八幡宮の東側にあったということなのですが、地図や航空写真で見ても痕跡はまったくと言っていいほどなく、そう言われればそう見えなくもないようなカーブがあったりするのですが、おそらく1~2角であろうというのが、若宮八幡宮の参道に接したカーブです。なかなか長浜競馬場を想像するのは難しいですね。
続いては先代の桟橋競馬場です。高知駅から路面電車のとさでん交通桟橋線に乗って終点「桟橋通5丁目」で降りてすぐの北東方向、桟橋通6丁目にありました。当時の航空写真などを見たあとに現在の地図や航空写真を見ますと、こちらは競馬場があったことがかなり分かりやすい形で残っています。現在の「高知南中学・高校」、「わんぱーくこうち」を囲むような形で楕円形の競馬場の痕跡が見てとれます。直線部分と1~2角と思われる場所を歩いてみましたが、いかがでしょう、当時の情景が浮かんでくるでしょうか。高知へ行かれる方はこんな楽しみ方も面白いかもしれません。
それ以外で高知と言えば、やはり挙がるのが桂浜と坂本龍馬です。桂浜には水族館もありますし、高台を上がれば「坂本龍馬記念館」なるものもあります。こちらは昨年も訪れ、現在は増築工事のため休館となっていますが(2018年4月21日グランドオープン予定)、館内には貴重な歴史資料、ピストル模型、血染めの掛け軸、龍馬の手紙などが展示され、龍馬がどんな人物だったのか、その生涯、歴史を知ることができます。
記念館以外にも市内には龍馬に関するスポットが様々あり、その他の歴史スポットやひろめ市場など楽しめる場所はいろいろありますので、是非巡ってみてはいかがでしょうか。1日1000円で高知駅⇔桂浜の1往復、路面電車均一区間乗り放題、各施設割引などがついた「MY遊バス」というものもありますので、市内観光にはオススメです。
というわけで前編は高知競馬場を中心にご紹介しました。後編では黒船賞当日の様子などをレポートしてみたいと思います。
競馬ブック M.M 競馬があるところにはどこへでも足を運び、JRA、地方競馬場を踏破。2016年には香港にも遠征。JRAは勿論だが、地方競馬が大好物。ただ、馬券はド下手という致命的な弱点を持つ。どうしても競馬に関わる仕事がしたいと一念発起して、2017年競馬ブックに転職。業務で校正など、日々「日本語」と格闘中。 |