旅うまチャレンジスタンプラリー(金沢編)

 

 東京ダービー以来の登場となります、M.Mです。地方競馬場は全て訪れたことがある私ですが、この夏から「旅うまチャレンジスタンプラリー」という大型企画が始まったことで、改めての全場制覇、コンプリート賞を目指すことにしました(コンプリート賞以外にも賞品はあります)。

 その最初のスタートとして10月3日に金沢競馬場で行われた白山大賞典を観戦してきましたので、金沢競馬場の簡単なご紹介、そして金沢競馬とセットで訪れるのにオススメ?な場所についてご紹介してみたいと思います。写真につきましては質の悪い中古デジカメと素人の腕ということでご容赦いただければと思います。

 金沢競馬場は金沢市内にはありますが、金沢駅からは少し離れた郊外にあります。金沢駅から無料のファンバスに乗ると約30分前後というところです。金沢駅から以外の便もありますので金沢競馬HPなどでご確認下さい。帰路ですが、メインレースの時間にもよると思いますが、メインレースが16時台ですと最終レース後まで便がありませんので注意が必要です。

 白山大賞典は金沢競馬で行われる唯一のダートグレード競走でもあり、抽選会やキッチンカー、物産展の出店、予想トークショーなど、盛り上がりを見せます。実況は大川ミツオーさん。グリーンチャンネルでおなじみの津田麻莉奈‏さん、小堺翔太さん、秋田奈津子さんも来場されていました。

 金沢競馬場のグルメで有名なのが回らない本格的なお寿司屋さん、「金澤玉寿司」さんです。リーズナブルな価格で本格寿司が味わえる、はずです。お金のない私は外観を撮影しただけですので。まあ寿司を食べられたはずのお金は一瞬で馬券に消えたわけですが。

 当日の馬場状態は前日からの雨で不良。時間が経つにつれて水が浮き始めるあいにくのコンディション。午後からは雨も上がり時折晴れ間が見える時間帯もありましたが、一日を通して肌寒い天気のなか競馬が行われました。

 メインレースとなる白山大賞典はJRA勢5頭、地元馬2頭、他地区馬は地方の雄カツゲキキトキトの他に日本テレビ盃からの連闘となる2頭を加えた10頭立てとなり、実質JRA勢とカツゲキキトキトの戦いという構図で、単勝人気もナムラアラシの14.8倍の次は地元ミスアバンセの303.8倍と、大きく水を開けられました。

 私は普段馬を見る係ではないわけですが、パドックでひと際良く見えたのが2番人気を集めたクリノスターオーです。毛色からして良く見せるタイプだとは思いますが、毛ヅヤもピカピカで気合乗りも抜群に見えました。次いで良く見えたのが1番人気のインカンテーションでした。一番外を首をリズミカルに動かしながらゆったりと周回し、いかにも気分が良さそうで、文字通りフレッシュな状態を窺わせました。

 レースは先手を取るかと思われたコパノチャーリーが出遅れたため、クリノスターオーが楽にハナを切る展開。インカンテーションがサッと2番手につけ、次いで内にカツゲキキトキト、タガノディグオが今回は五分に出て早めの4番手、出遅れたコパノチャーリーは挽回して5番手につけ、ナムラアラシは離されないようついていく並びとなり、6頭が後続4頭を大きく引き離す隊列となりました。

 1周目スタンド前ではコパノチャーリーが3番手まで押し上げたものの、自分の競馬ができなかったせいもあってか向正面では早々と後退。インカンテーションは勝負どころで早めにクリノスターオーに並びかけ、手ごたえの違いは歴然でいつでも前に出られる態勢、それに離されないようタガノディグオ、カツゲキキトキトも押し上げを図ります。ナムラアラシはやや置かれ加減。

 インカンテーションは4角でクリノスターオーを交わして前に出るとそのまま後続を寄せつけずに先頭でゴールし、GI2着など実績上位の力を見せつけました。4角で間を割るように出てきたカツゲキキトキトが渋太く粘るクリノスターオーとの追い比べを制して2着争いに先着し、タガノディグオは直線伸びを欠き4着、ナムラアラシは伸びずバテずといった格好での5着となり、コパノチャーリーは地元馬2頭にも先着を許す8着に敗れました。

 2着のカツゲキキトキトは昨年はケイティブレイブから2秒離されての6着でした。2度使って状態が上向いていたこともありますが、メンバーや馬場状態の違いこそあれ、昨年から時計を3秒縮めて0秒5差の2着と、確実に力をつけていると見え、今後もメンバーと展開ひとつでダートグレードに手が届く位置にいると言えそうです。

 気になる(いや誰も気にしてないと思いますが)馬券の方ですが・・・察してくださいね。

 

 最後に是非金沢競馬とセットでオススメしたい場所を紹介したいと思います。

 私、いい年ではありますが、深夜アニメを趣味としております。金沢には月曜に入り、とあるアニメの舞台となった場所を見物していました。いわゆる「聖地巡礼」というやつですね。訪れたのは金沢駅からバスで約40分ほどの山間の温泉街、「湯涌温泉」です。この地を舞台にした「花咲くいろは」というアニメが数年前に放送されていました。その中に出てくるモデルとなった旅館や風景が様々なところに見られ、商店などでは限定グッズなども販売されています。多くのアニメファンが訪れるため、商店の方の対応もこなれたものです。

 そのアニメで描かれた「ぼんぼり祭り」という祭りが、現実に再現され、毎年秋に開催されているのです。今年は10月8日(日)20時より開催されます。今年は7月17日から10月9日まで19時から22時の間、湯涌稲荷神社に掲げられた「ぼんぼり」が点灯されます。私のようなアニメファンはもちろん、アニメファンでない方にもオススメできる風景だと思います。

 今年の点灯は9日で終了しますが、温泉街ですから、日帰り入浴もできますし、私のようなお金のない人間でも入れる無料の足湯もあります。

 今年のぼんぼり祭りにはまだ間に合います。祭り当日は金沢競馬の開催もあります。金沢競馬のあと、ぼんぼり祭りへ、なんてプランはいかがでしょうか。また、ぼんぼり祭りへ行くという方はその前に金沢競馬なんてどうでしょう(そもそも競馬ファンでないアニメファンはこのページにたどりつかないと思いますが)。

 祭り当日は交通規制などが敷かれるため、もし訪れる方は湯涌温泉HPなどでよくチェックしてから行きましょう。聖地巡礼をされる方は地元の方に迷惑がかからないよう配慮することを忘れずにお願いします。

 

 それではまた機会があればお目にかかりたいと思います。私はスタンプラリーコンプリートのためまたそのうち旅に出ます。

 

競馬ブック M.M

競馬があるところにはどこへでも足を運び、JRA、地方各競馬場を踏破、昨年は香港にも遠征。JRAは勿論だが、地方競馬が大好物。ただ、馬券はド下手という致命的弱点を持つ。
どうしても競馬に関わる仕事がしたいと一念発起し、若くはないものの転職して競馬ブック入社1年目。
業務で校正など、日々「日本語」と格闘中のオールドルーキー。