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第63回 京阪杯 回顧

2018年 11月25日(日) 5回京都8日

 

 今年は18頭立てのフルゲートで混戦模様。3歳馬ダノンスマッシュが1番人気で3.4倍。ワンスインナムーンが4.9倍で続き、夏に重賞を連勝したアレスバローズが6.5倍の3番人気でした。

 レースはワンスインナムーンが16番枠からハナに立ち、前半の600mが34秒1とこのクラスとしては遅いぐらいの流れ。ダイアナへイローがピッタリと2番手でマーク。ダノンスマッシュとアレスバローズは好位。アレスバローズは勢い良く4角を回ってきたが、そこで脚を使い切ってしまい直線半ばで失速。ワンスインナムーンも早々に掴まり、ラチ沿いを突いたダノンスマッシュが一気に抜け出すと、最後は1馬身4分の3差をつけての快勝。②着には後方から勝ち馬と同じくラチ沿いを突っ込んできたナインテイルズが入り、2番手からよく粘ったダイアナへイローが③着。④着にアンヴァルエスティタートコウエイタケルの2頭が⑤着同着に。

 

 

 勝ったダノンスマッシュはこれが重賞初制覇で通算10戦4勝。父ロードカナロアとの親子制覇を達成。ちなみにロードカナロアも2枠3番での勝利でした。祖母のハリウッドワイルドキャットはBCディスタフ、その息子ウォーチャントがBCマイルを勝っていて母系にも底力が十分あるだけに、今回の勝ちっぷりからしても、来年は大きいところが狙えそうな予感。

 

 他で内容が良かったのは、平均ペースになったことで外枠が余計に不利に働いた④着アンヴァルと⑦着べステンダンク。アンヴァルは前走から3キロ増の53キロで前半から脚を使いながらも、見せ場十分。勝ち馬と同様にこの馬も3歳馬で今後が楽しみ。べステンダンクは6歳の秋にして初の1200m。追走に手間取って流れに乗れないながらも、最後はジリジリと伸びて崩れなかったところが今の充実ぶりを示している。適性のある1400~1600mに戻れば勝ち負けになりそう。

text by 石井大

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。