2019年2月24日(日) 1回阪神2日

 1番人気ミスターメロディで4.0倍でした。2番人気ロジクライ、3番人気ダイアナヘイロー、4番人気レッツゴードンキが、それぞれ5.5倍、5.7倍、6.0倍と上位は拮抗。それらを直線大外からまとめて差し切ったのが11番人気のスマートオーディン。2016年の日本ダービー6着後2年のブランク、そして転厩。紆余曲折を経て見事な復活です。レースは34秒4─11秒3─34秒6の平均ペース。2着、3着がラチ沿いを通っていたのに対して、勝ち馬は大外を回って素晴らしい末脚でした。これで東京スポーツ杯2歳S、毎日杯、京都新聞杯に続いて4つ目の重賞タイトルです。

 1400mは初めてのスマートオーディンでしたが、折り合いの心配があるだけにスタートから行く気もなく、ポツンと最後方からの追走。テン3ハロン34秒4は短距離重賞としてはそう速いわけではありませんが、この馬にとってはいいペース。残り3ハロンから馬群の外に持ち出した時の反応は抜群でした。直線も勢いは衰えず、短距離へのシフトは大成功だったと言えるでしょう。

 藤岡 佑介騎手は、「乗り難しい面がありそうでしたので、馬のリズムを大事に運びました。ピタッと折り合いましたし、前に取りつく脚が素晴らしく速かったです。思った以上に早く抜け出してしまいましたが、能力の高さを再確認することができました。タイミング良く乗せていただき、復活に携われて良かったです」とコメント。テン乗りで結果を出してみせました。

 レッツゴードンキは枠なりで運んで完璧な立ち回り。1400mの距離はピッタリですし、今回は別定で54㎏。チャンスでしたが、勝ち馬の決め手に脱帽といったところでしょうか。しかし、息の長い活躍には頭が下がります。次の予定は4度目(過去⑧②②着)の挑戦となるG1高松宮記念。

 その真後ろを走っていたロジクライ。スタートで外から寄られていつもほどの出足がありませんでした。横山 典弘騎手もレース後のコメントで、「スタートして他馬にぶつけられ、位置取りが少し後ろになったが、それが最後まで響いた。せめてラインスピリットの前につけたかった」と話していました。その分、直線も進路を探しながら運ぶ形となり、力を出し切れなかった感じ。

 ダイアナヘイローは外枠でも難なくハナへ。いいペースで運んでいるように見えましたし、残り100m付近まで先頭でしたが、最後に甘くなりました。阪神Cとは違って、外枠でテンに脚を使った分があるかもしれませんし、今回は中8週。デビュー勝ちを除く7勝はすべて中4週以内と詰めて使った方がいいタイプ。ミスターメロディは好位の外でいい感じでしたが、直線では2度も制裁対象となる後味の悪い結果に。福永騎手は、「4角までいいリズムで運べていましたが、直線に向く時にタイムトリップと接触してトモが流れてしまいました。そこからトモに力が入らない感じになってしまって……」と残念がっていました。

 

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