2019年11月3日(日) 5回京都2日

 火曜日に7ミリの雨が降って以降は降雨がなく、日曜日はパサパサの馬場を想定していたが、良馬場でも時計が出るコンディション。当日にパラッときたとはいえ、意外と軽い馬場だった。レースはリアンヴェリテ、インティあたりがハナを切るかと思われたが、内枠のスマハマも譲らず、3頭で争う形になって、1000m通過は59秒0。不良馬場の2015年でも59秒5だったし、今年で9回目を数えるみやこSの歴史の中で最も速くなった。そうなると脚質的には差し有利。

 勝ったヴェンジェンスは無理に出して行かず、後方から枠なりで進んでいった。向正面で外に出して、残り800mを切るぐらいから促して行ったが、ここが12秒5と最も遅い地点なのだから動いた場所としては正解。一気にマクッて先頭に立つと、そのまま後続の追撃を振り切った。これまでは1400mが中心だったが、1800mもまったく問題ない。前半でバラけた展開も良かったし、6歳にして重賞初制覇。「器用ではないので展開の助けが欲しいと思っていたから、いい流れになったなと。動き出したら一気に行かないとやめるような面があるので、4角で先頭集団に取りつこうと考えていましたが、イメージ通りになりましたね」と相棒を熟知している幸騎手の騎乗もお見事。

 キングズガードはいつも通り後方からジックリと運んで4角で外へ。勝負どころで内がゴチャついているのを尻目にスムーズに追い上げられたし、上がりはレース最速の36秒3。なかなか勝ち切れないが、終いは確実に脚を使い、毎回人気以上に走る。3着ウェスタールンドも後方から。3角から動き始めたが、3角で内に入ってノーヴァレンダらの進路を邪魔する格好になったし、4角で狭いところに突っ込んで強引に外へ出す形となり、インティらに迷惑をかけた。それぞれ過怠金の制裁を受けて後味の悪さが残ったが、骨折明けでこれだけ動くのだから馬は走る。スミヨン騎手によると、「左回りの方が良さそう」とのこと。

 ワイドファラオは4角でゴチャつく不利が痛かった。追い出せたのは残り1ハロン手前ぐらいだったから今日のところは参考外だろう。それでも掲示板は確保したし、初距離の別定戦で古馬相手にこれだけやれれば今後が楽しみ。スマハマは展開がすべて。内枠で突っぱねる形になったが、外で2~3番手ならまた違ったはず。インティもペースが厳しかったが、それ以上に中途半端な形が良くなかったか。59㎏を背負っていたのも影響しただろうし、3角では手応えが怪しかった。最後は4角の不利で万事休す。

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。