12月21日に中山競馬場で行われた第142回JGⅠ中山大障害(芝4100m・障害・3歳以上・定量)はシングンマイケル(単勝2番人気)が優勝。重賞3連勝でジャンプ界の頂点に立った。鞍上の金子光希騎手はこれが嬉しいJGⅠ初勝利。管理するのは美浦・高市圭二調教師。シングンマイケルは北海道新冠町ヒカル牧場の生産馬。馬主は伊坂重憲さん。

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

 

【レース分析】 シングンマイケルはパドックで少しテンションが高かったが、もともとうるさい面のあるタイプ。この程度は許容範囲内だろうと見ていた。道中は1番人気のシンキングダンサーら有力馬を射程圏に入れながら追走。金子光希騎手は自信を持って乗っていた。またシングンマイケル自身は飛越が抜群にうまく、初めての大障害コースにも難なく対応。最終障害を迎えて先頭に躍り出ると、危なげなく押し切って快勝。まだ5歳で、障害馬としての伸びしろは十分。来年以降も楽しみだ

 

シングンマイケルの4代血統表

 

 「この馬の力を信じて乗れば、いい結果を出せると思っていました。レースでは何度か飛越が合わない箇所がありましたが、人気馬の2頭を見る形で運べました。平地のレースを見ていても、芝は前が止まりませんでしたし、4コーナーで思い切って出ていきました。直線では夢中になって必死で追いました。今日はオジュウチョウサンがいませんでしたが、この馬が一線級であることを証明することができました。僕自身もやっと夢が叶いましたね」金子光希騎手。

 

 

 紙面上で本命に推したブライトクォーツはパドックで前回より気合乗りが早く、気持ちがピリッとしていた。大障害本番に向けて、きっちり状態面を上げてきていた。レース序盤は中団で脚をためて、早めに進出を開始。4コーナー先頭ぐらいの感じで、と考えていたが、それよりも動くのは早かった。持ち味である無尽蔵のスタミナをフルに生かした鞍上の好騎乗が光ったが、最終障害ではシングンマイケルに前へ出られてしまった。もしも、馬体が合わさっての追い比べに持ち込めていたら、もう少し差は詰まったか。メイショウダッサイは、力強い歩様で、気配良好。ディライトフルが緩みのないペースで引っ張ったことで、地力の問われるレースになったが、それで③着なら立派。この馬も力をつけていることを証明した。

 

 

                                 text by 京増 真臣

 

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