2020年3月1日(日) 1回阪神2日
芝は前日の雨の影響で稍重スタート。メインの頃には良馬場まで回復したが、パンパンの馬場とは言えなかった。前半34.1─後半34.8の前傾ラップ。ラスト3ハロンは11.3→11.6→11.9と消耗戦の様相を呈す。勝ったベストアクターは中団からレースを進めて、4コーナーでは内めを回り、ラスト1ハロンで先団の外に持ち出すと一気に差し切った。過去10年のこのレースで前走が条件級から③着に入った馬はおらず、この馬が急激に力をつけていることが分かる。今週から怪我から復帰した浜中ジョッキーはいきなり大仕事をやってのけた。
ダイアトニックは2位入線を果たしながらも直線で内側に斜行して降着。後味の悪い結果となったが、好位のインで運んで、直線一旦は完全に抜け出した。先行馬に厳しい流れだったことを考えると強い競馬をしている。マイナス14㎏の馬体は絞れたもの。フィアーノロマーノは繰り上がりの②着だが、直線で大きな不利を受けながらゴール前で再び詰め寄っており、地力は十分に示した。揉まれ弱い面が影を潜めて充実期の予感。
昨年の覇者スマートオーディンはいつも通り終いに賭ける競馬で4角大外。レース最速の上がり33秒8で伸びてきた。これで、この舞台では①⑧④着。阪神Cは内有利の馬場だったことを考えると阪神1400mとの相性は良く、流れひとつ。ステルヴィオは昨年の安田記念以来。出足が今ひとつだったが、道中は内々をロスなく立ち回り、直線もなんとか馬群を捌いてきた。長期休養明けを考えると悪くない走り。クリノガウディーは初めての1400mでも先行する形になったが、もう少し脚をためて運んだ方がいいのかも。マイスタイルは力んでいた。消耗戦で先行馬に厳しかったとはいえ、無理に控えず、行ってしまっても良かったか。
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