2020年4月5日(日) 2回阪神4日

 最内枠のロードマイウェイのスタートが良くなかったことで、何がハナを切るかと思われたが、横山典弘騎手&ダノンキングリーが先制。前半60秒4─後半58秒0のスローペースに持ち込んだ。ただ、ジナンボーがピッタリと張り付いたことで、例年ペースが緩む最初のコーナーから向正面にかけてのラップは早め。意外と息の入らない流れになり、最も展開的に恩恵を受けたのは離れた3番手にいた牝馬2頭ラッキーライラックとクロノジェネシス。Bコース替わりの馬場と相俟って、前、内有利の競馬となった。

 勝ったラッキーライラックはオルフェーヴル産駒。父子2代の大阪杯制覇となった。鞍上のM.デムーロ騎手は2004年ネオユニヴァース。2018年スワーヴリチャードと、このレース3勝目。レースは労せずしてラチ沿いの3番手を取れたのが大きい。今日は勝負どころの手応えも抜群。直線ではあまりスペースがなかったが、ジナンボーが一杯になったところを見逃さず、狭いところを割って伸びてきた。

 クロノジェネシスは大外枠で立ち回りが注目されたが、内のジナンボー、ダノンキングリーが行って、勝ち馬の外につけられた。道中の折り合いもスムーズ。4コーナーで前を射程圏に入れる正攻法の競馬して、逃げたダノンを交わしたところまでは良かったが、追い比べでラッキーライラックに及ばず。この馬以外の1~5着は道中ラチ沿いを通っていたことを考えると強い競馬をしている。

 ダノンキングリーは押し出される感じでハナへ。ジナンボーにピッタリとマークされたことで思ったほど緩められなかったことが最後に響いたか。4着は11番人気のカデナ。道中は後方からラチ沿いを追走。直線で追い出しを待たされたが、内にこだわった競馬をしたことで上位に来たとも言えるので、これは仕方ない。それにしてもラストはさすがに切れ。

 ワグネリアンは福永騎手のレース後のコメント通り、もう一列前の勝ち馬のポジションが欲しかったのが本音。少し力んでいたこともあってか思ったほどの伸びは見られず。ブラストワンピースは勝負どころで自分から動いて行ったが、今日の馬場で外を回っては厳しかった。

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。