2017年3月25日(土)2回阪神1日11R 第64回 毎日杯(GⅢ)はサトノアーサーが1.2倍の断然人気。2番人気のアルアインで7.7倍。3番手の ガンサリュートから二桁人気と一本被りとなりました。結果は1着アルアイン、2着サトノアーサー、3着キセキ。ではレースラップです。
1:46.5(12.5 – 11.1 – 11.6 – 12.2 – 12.7 – 12.0 – 11.1 – 11.3 – 12.0)
同じ日に行われた7Rの4歳以上500万円以下が1分47秒7。9Rの君子蘭賞1分48秒9でした。毎日杯の過去10年でも2008年1分46秒0、2013年1分46秒2に次いで3番目に速い数字です。ちなみに08年優勝のディープスカイ、13年優勝キズナは、その年の日本ダービー馬。あと一つあった1分46秒台は2014年ですが、勝ったマイネルフロストは日本ダービー3着。今年も同じ結果になるかどうかはともかく、時計的なレベルは高いといえそうです。
レースはテイエムヒッタマゲがダッシュ良くハナへ。アルアインは少し出遅れましたが、内から軽く促して2番手。1ハロン標過ぎには結構な縦長の展開になっていました。中団にガンサリュート。スタート後、手綱を引く感じだったキセキが後ろから2番手。サトノアーサーは行く気もなく最後方から。テイエムがスイスイ飛ばして、外回りコースに入ったあたりでは後続を5馬身ほど離す形。800mを過ぎたあたりで2、3番手のアルアインとクリアザトラックが徐々に前との差を詰めていきます。2頭が残り600m標識で逃げたテイエムを交わし、直線に向いてアルアインが先頭。最後方の2頭は直線で対照的な進路を選びました。キセキは最内、サトノアーサーは大外へ。アルアインが抜け出したところにサトノアーサーとキセキが追い込んできて、半馬身差まで詰め寄ったところでゴール。
11秒1、11秒3ときて、ラスト12秒0ですからね。アルアインも最後は疲れていたことがわかります。この時計ですし、初めて経験する距離でしたから。それでも、押し切ったあたりに地力の高さが窺えます。サトノアーサーは乗り方云々よりも、まだまだこれからの馬といった走り。それで、これだけ走るのですから能力は間違いないでしょう。キセキは内を突いた好騎乗もありますが、我慢して終いを生かすという宿題をクリアして上々の伸び。ガンサリュートは休み明けでしょうか。力を出し切れませんでした。
text by 小林
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。