2020年5月23日(土) 3回京都9日

便宜上最初の100mのラップは省略

 昨年はこのレースをステップに帝王賞を制したオメガパフューム。目標が次の帝王賞であることには変わりありませんが、年齢を一つ重ねた今年は文字通りの完勝(昨年は③着)でした。今開催は含水率が低い週でも時計は速めで、この日も平均と比べて全体で1秒ほど速い馬場。レースの残り3ハロン→2ハロン目で12秒3→11秒7とペースアップ。勝ち馬はそこで大外を回り、直線で突き放す形。上がりはメンバー唯一の35秒台。別定59㎏を背負ってですから一頭だけ力が違いました。

 ヴェンジェンスは3番手の外。勝負どころでの手応えは十分で、終いも脚を使っていますが、相手が悪かったです。揉まれたくないので、内枠だと一旦下げてとロスが大きいだけに、外枠でスムーズな競馬が向いているのでしょう。休み明けでも仕上がりは悪くありませんでしたが、叩いた次は更にやれそう。

 実績はメンバー屈指でも今回は海外帰りとなるゴールドドリームが③着。筋肉質の馬体は相変わらずでしたが、張りという点ではひと息。道中は好位の真ん中で、こちらも手応えには余裕がありました。動きにくい位置にいたとはいえ、反応面では上位2頭に及ばず、そのあたりは海外遠征明けがあったかも。叩いての上積みは大きそうです。

 ヒストリーメイカーは転厩緒戦。前走からマイナス20㎏で、これ以上細くなると厳しい感じでしたが、結果的には悪くなかったようです。道中は中団のイン。コーナーで徐々に外に持ち出して、直線は外からジワジワと脚を伸ばして④着入線。畑端騎手は、「いつもより折り合いがついた分、ラストでいい脚を使ってくれました。右にモタれる面がマシになってきたし、通用しそうですね」とのこと。

 上位人気の一角スワーヴアラミスは2番手でレースを進めて、4角でスマハマが止まって先頭へ。平均ラップで進んで、残り2ハロンから瞬発力も問われたレース。頑張っていると思いますが、やはり上位入線組が強過ぎました。6連勝中で1番人気に支持されたロードレガリスは、まさかの⑩着。これまで外を追い上げるレースが多かっただけに、枠順が発表された時は正直不安になりました。最初は前へ、次に外へと誘おうとしていたようですが、最初のコーナーでハヤヤッコに蓋をされたのが痛かったですね。自分のリズムで走れず、内にモタれて勝負どころでは最後方。何とかしようと内を突きますが、挽回することはできませんでした。

text by 小林  

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。