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ニュージーランドトロフィー回顧

3歳マイル王候補に名乗り

 2017年4月8日(土)3回中山5日11R 第35回ニュージーランドトロフィー(GⅡ)は、12番人気のジョーストリクトリが優勝。父は09年のNHKマイルCを制したジョーカプチーノ。産駒は16年にデビューし、ジョーストリクトリが初めての重賞ウイナーとなりました。

それでは、レースラップです。

勝ち時計 1分36秒0 前後半3F 36秒335秒3

12.9 – 11.6 – 11.8 – 12.1 – 12.3 – 12.0 – 11.7 – 11.6

 好スタートを決めたメイソンジュニアが押し出されるようにハナを切りました。大外16番枠だったボンセルヴィーソは2番手に収まり、半マイル通過48秒4のスローペース。レースラップ、結果を見ても前有利の展開でしたね。

 勝ったジョーストリクトリは好位のインを追走。逃げたメイソンジュニアが馬場の悪い内を開けて4コーナーを回ったことで、直線はインを突けましたね。追い比べになりましたが、最後は坂を上がってからグイッとひと伸び。渋太く脚を伸ばしたジョーストリクトリの勝負根性を称えるべきですが、鞍上の手腕も光りましたね。そんなA.シュタルケ騎手は土曜日の中山芝で計3勝。ドイツを主戦場にしているジョッキーでもあり、タフな馬場コンディションのレースも得意なんでしょう。また先週のダービー卿チャレンジトロフィーの回顧でも触れましたが、シュタルケ騎手は中山マイルでは今年、連対率50%オーバーと大活躍。短期免許は来週までですが、この条件に騎乗馬がいれば注意したいですね。

 2着メイソンジュニアは展開が味方した面はありましたが、迫ってきたボンセルヴィーソを退けました。3歳になってから更に力をつけていることは確かでしょう。3着ボンセルヴィーソはハナにこだわらずにレースができるようになって安定感が増してきましたね。タイムトリップ不向きな展開でしたが、外を回って追い上げ、上位に詰め寄って5着。非常に中身の濃いレースぶり。次走以降も注目です。◎を打ったスズカメジャーは3、4コーナーで少し動きづらくなるシーン。もし、タイムトリップイノバティブが動いた際、一緒にポジションを上げられていれば、もっと上の着順を狙えたかも知れません。ただ、ゴール前は一番の伸びを見せて能力の片鱗は示しました。

text by 京増真臣/構成・藤原

 

 

 

 

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