2021年2月28日(日) 1回阪神6日

 今開催の阪神は時計が速く、前日の4歳上2勝クラスで1.20.0。速い時計が出るとは思っていましたが、1.19.2はマグナーテンが2002年に新潟で記録したJRAレコード1.19.0に迫るコースレコードでした。勝ったレシステンシアは、内のロードアクアを行かせて2番手から。ただ、1ハロン標を過ぎたあたりでは、抑えきれない感じで先頭へ。ラップ的に注目したいのはラスト2ハロン目の10秒8の加速。前半3ハロンよりも後半3ハロンの方が速いという阪急杯としては珍しいラップ構成になりました。本質的にはスプリンターでしょうが、これならマイルでも思わせるレースぶり。楽しみですね。

 好位の内で脚を溜めることができたミッキーブリランテが②着。ラストの坂で少し脚が鈍った③着馬を交わしてゴール。ポジショニングが最高でした。緩みのない流れで、他馬と比べてスタミナがある利点を生かせましたね。ジャンダルムはスタートから押して押して前へ。勝ち馬をピタッとマークする競馬。最後の坂で突き放されましたが、よく食い下がっていると思います。母は2002年スプリンターズS、2003年高松宮記念とG1を2勝したビリーヴ。短距離馬として開花しつつあります。結果的に上位3頭は前、内で競馬をした馬でした。

 インディチャンプは中団の外めで脚を溜めて、直線では外から伸びていますが、前が止まりませんでした。前走の阪神Cを含めて位置取りを考えると、そこまで悲観する内容ではありません。今回は先を見据えた仕上げだったと考えれば巻き返しの余地はあると思います。ただ、短距離だとマイルほどの爆発力を感じない点も確かで……。我が◎ダノンファンタジーは⑤着。レースの質を考えるとスタートの後手は致命傷でした。直線は狭いところから脚を伸ばしており、今日のところはノーカウントでいいでしょう。

text by 小林  

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