2022年1月30日(日) 1回中京10日

 今週からBコース替わりでしたが、直線は外が伸びるコンディションは昨年と同じ。スタートがひと息だったビアンフェが二の足を利かせて3角で手前でハナに立ち、前半33秒6─後半34秒5。更に外枠の2頭ジャンダルム、ザヴォワールエメが続いて先団を形成します。一番外を回らされたザヴォワールエメが一番最初に脱落。残り1ハロン過ぎに2頭も馬群に飲み込まれてしまいました。

 4番手のインで脚をためていたメイケイエールが直線半ばで抜け出してチューリップ賞以来の勝利を飾り、池添騎手も「厩舎サイドの努力が報われてホッとしています。内枠でしたし、並び的にもどうなのかという心配はありましたが、腹を括って臨みました。レース前の落ち着きがありましたし、馬装具の効果もあったと思います。抜け出してからも最後まで走り切ってくれたように、しっかりレースできれば力があります」とレース後のインタビューで喜びを隠せませんでした。スタートして外の馬と接触し、行きたがってはいましたが、ビアンフェの後ろに収まってからは我慢が利いていました。まだ全幅の信頼はおけず、距離が延びると心配ですが、スタートを五分に出たのは収穫ですし、前が止まる展開と外が伸びる馬場を考えると強い内容だったと言えるでしょう。

 シャインガーネットは3角手前で中団の内に潜り込むことができました。直線半ばで外に出してからの伸びは上々。1200mは2度目でしたが、適性は十分にあると思います。ナランフレグはいつも通り後方からの競馬。直線で大外に出し、一頭だけ違う脚色。展開、馬場と嵌まりましたが、それにしても目立つ伸び。丸田騎手は「最後の最後に甘くなりました。少し重めだったかもしれませんし、まだ上がり目はありそうですよ」と手応えを掴んでいました。

 1番人気のカレンモエは⑦着。好位で立ち回って脚を使っていますが、最後は決め手の差が出た感じ。詰めの甘さを考えると小回りの方がベターでしょう。それと今回は1週前には坂路で49秒8という好時計は出ていましたが、少し余裕を残した仕上げに感じられました。レースでは近くにメイケイエールがいて、競馬がやりにくかったこともあったかもしれません。

text by 小林  

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