2022年4月9日(土) 2回阪神5日

 レースは35秒3─22秒8─34秒7。ほぼイーブンペース。翌日の桜花賞よりも0秒1速い決着でした。スタートは内のアンドヴァラナウト、ローレルアイリスがいい感じ。勝ったメイショウミモザも好スタート。しかし、それらを制して外枠のクリスティがハナを奪います。これまで1200mで実績を出してきたメイショウミモザは抑えて折り合いに専念。途中でアンドヴァラナウトの後ろに入れて、うまく脚をためることができました。コーナーではラチ沿いをロスなく立ち回って直線へ。直線に向いた時には内一頭分だけぽっかりと前が開いており、展開もうまくいきました。残り1ハロン手前でアンドヴァラナウトの外に出して素晴らしい伸び。重賞初挑戦で初制覇の偉業を達成です。これでブリンカー装着後は3戦2勝。マイルの距離にもメドが立ち収穫十分。鮫島克駿騎手は2020年から3年連続の重賞勝ち。

 アンドヴァラナウトは好位のイン。手応えに余裕を残したまま、コーナーワークで2番手に立ち直線へ。直線半ばで満を持して追い出しましたが、勝ち馬に内をすくわれた格好。ただ、マイルの距離自体は合っていました。昨年の覇者デゼルはスタートこそ五分に出ましたが、徐々にポジションが下がって後方から。上位2頭と違って直線は外へ。最後はよく詰め寄っていますが、着差を考えると外に出した分の差とも。

 ムジカは格上挑戦で④着と健闘。この馬も外を回ってよく追い上げていますが、最後の坂で同じ脚色になってしまいました。それでも、さすがは2020年のローズS②着。重賞で十分に通用することを証明しました。ジェラルディーナはポツンと最後方から。上がりそのものはレース最速でしたから、この一戦だけで決めつけられませんが、「テンに忙しい感じでしたし、思ったより前も速くならなかったです。展開も向かず、内が残る馬場でしたからね。うまくいきませんでした」と幸騎手。

 

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