2022年10月1日(土) 5回中京8日

テン100mは省略 20年は7.2 21年は7.0 22年は7.2

 久々に週中から雨の心配がない開催でした。レースは7.2─35.7─36.7─38.1。2020年は7.2─35.0─38.2─37.4、2021年が7.0─35.6─36.7─38.1。同じ良馬場で5月に行われた平安Sが7.2─35.6─38.0─36.2。道中に11秒台のラップがあった今年は、中盤が締まった流れだったことが窺えます。その分、ラストは13秒3と時計を要しました。

 勝ったジュンライトボルトはテンに促して中団を確保し、1角でインに入れて中盤のペースアップにうまく対応することができました。勝負どころの残り600mで外へ。馬群の外からねじ伏せるような格好で抜け出し、最後は詰め寄られましたが、着差以上に強い内容。

 ②着は3歳馬のハピ。スタートしてすぐに内に入れて脚をためます。結果的にこれがファインプレーでした。終始ラチ沿いを通って体力を温存。直線半ばで外に切り返すロスはありましたが、そこから再び脚を伸ばし、全体的にはうまくいったと言えるでしょう。53㎏も効いていました。

 ③着オーヴェルニュは、「東海Sの時と比べると状態は今ひとつでした」と団野騎手。ただ、レースでは内をロスなく、直線も前がガラッと開いたとはいえ、他の先行馬が止まる流れの中、前で運んだ組で一番の頑張り。しかも、58㎏を背負ってのものでしたから、地力の高さ、コース相性の良さが成せる業と言えるでしょう。

 クリノドラゴンは昇級戦でしたが、上がり最速の末脚を繰り出して掲示板を確保。道中は最後方から内を回って、直線だけ外へ。前には離されましたし、正直勝負に参加していたとは言い辛いですが、直線で馬群を捌くのに苦労しながらも良い伸びを見せていました。

 1番人気のハヤブサナンデクンは⑦着。道中は先行馬の後ろを追走。勝負どころでは前が詰まって、抑えるぐらいの余裕があるように映りました。直線でも前が壁で、外に出してから更に内から寄られるシーンもありましたが、思ったほど伸び切れず。吉田隼人騎手が「向正面で手前が替わりませんでした」と話しているように、確かに道中の走りは今ひとつ。慣れない揉まれる形が良くなかったのかもしれません。いずれにせよ、力を出し切ったとは思えず、この経験を糧としてくれれば。

データ終わってみると…紙面のデータ室は勝ち馬がヌケて外れ。ただ、◎の3歳馬ハピは②着だし、ハンデ頭は③着固定でと書いていただけに惜しかった。勝ち馬は「1900m以上で③着以内か重賞⑤着以内があれば」をクリアできなかったが、芝だと③着があった。④着とはいえ、9番人気のクリノも拾えていたし、来年は基本的なデータは今年のまま、距離実績の芝ダートの括りを外して臨みたい。

text by 小林  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。