2023年3月18日(土) 2回中京3日
この日は芝、ダートとも重馬場でスタート。ダートは6Rから不良馬場に変わりました。基本的には開幕2週目でまだ内がいい状態。レースは前半34秒8─後半35秒9のハイペース。ただ、前半34秒8は8R4歳上1勝級と同じ。全体時計では0秒2遅く、数字的にはやや物足りなかったです。好スタートからアームズレインとタマモブラックタイが先行しますが、二の脚を利かせて内からウメムスビも前へ。結果的に①②着は好位の内にいた馬で、タイム差なしのハナ差と大接戦でした。勝ったタマモブラックタイはいい感じで脚がたまっていましたし、直線も内をうまく捌くことができました。立ち回り的には完璧で、レースが上手ですね。「今日の感じならマイルくらいまでなら保つと思います」と幸騎手。
対する②着カルロヴェローチェはずっと行きたがっていました。直線もスペースがなかったので外に出そうとしますが、テラステラにブロックされて結局内へ。捌くのに手間取った分、勝ち馬に僅かに及ばず。とはいえ、それでこの着差ですから負けて強し。次も折り合いが課題になりそうですが、十分に重賞は勝てるレベル。サウザンサニーは離された③着。スタート直後に引かされますが、その後は切り替えて中団の後ろでじっくりと。直線は外からレース最速上がりで伸びてきました。時計、上がりのかかる馬場、展開も良かったですが、ダートの未勝利戦を勝ったばかりでこの結果は立派。
ミルトクレイモーは道中は中団の後ろで運んで、直線で大外へ。内にモタれながらも一瞬はオッと思う脚。差すレースで距離を克服できたことは収穫です。アームズレインは好スタートを切りましたが、内の馬を行かせて2番手で脚をためる形。直線で一旦は先頭に立ちますが、最後の1ハロンで甘くなってしまいました。芝でも通用するスピードを示しましたが、距離1400mギリギリです。
バグラダスは中団を追走していましたが、早めに手が動いて手応えは今ひとつでした。「脚を取られていました。こういう馬場は合わなかったです」と菅原騎手。ミルトクレイモーは前半行きたがっていました。その上で早めに前を捉えにいく競馬となり、直線半ばで②着馬が内から出てきた時には抵抗する力が残っていませんでした。こういった馬場も合わないようです。
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。