2023年9月10日(日) 4回阪神2日

 約4年ぶりに阪神競馬場での施行。前半33秒5─後半33秒7のミドルペース。そこまで前半ペースは速くありませんでしたが、阪神に絞れば(中京の前3年は33秒0、32秒9、32秒5)ほぼ標準と言って良いかも。レースは2枠のヴァトレニとレジェーロが好スタートを決めますが、それを外からテイエムスパーダが交わしてハナへ。大外枠から仕掛けたモリノドリームが2番手。直線に入って後続を突き放すテイエムスパーダを、ゴール前でアグリ、スマートクラージュが猛追しますが、そのまま逃げ切ったテイエムスパーダがCBC賞以来1年2カ月ぶりの勝利。富田暁騎手はこの日の9、10、11R特別レース3連勝でした。レース後、「僕自身、なかなか重賞では結果を残せていませんでしたが、師匠の馬で一緒に重賞を勝てて本当に嬉しいです」とコメント。4ハロン目に10秒9とペースを緩めなかった点が勝因の1つ。また、今年2月には1800mに使うなど少し迷走していた感がありましたが、ハナを切れるまでのスピードを取り戻せたのは陣営の努力の結果です。

 アグリは後方のインで脚をためる競馬。直線で外へ外へ誘導しながら追い上げ、上がりはレース最速の32秒4。勝負といった点では難しい競馬になりましたが、前哨戦という点では素晴らしい競馬に。差すレースを覚えて脚質に幅を増した点は非常に大きいです。スマートクラージュはプラス12㎏でも太くはありませんでした。道中は外枠で外々を回る競馬。直線は内のボンボヤージと一緒に外から伸びてきましたが、③着まで。「内枠でもうひとつ前のポジションだったらよかったのですが。前を捉え切れず、差されてしまいました」と岩田望来騎手。これで重賞で③着3回。あと一歩ですね。1番人気のビッグシーザーはまさかの⑩着。ポジション的にはジャングロの外。直線で一瞬伸びかけましたが、残り1ハロンで一気に馬群に沈んでしまいました。

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