1月29日(日曜)に東京競馬場で行われた第37回GⅢ根岸S(ダ1400m・4歳以上・別定・晴れ・良馬場)は1番人気レモンポップが優勝。管理する美浦・田中博康調教師はJRA重賞初勝利。騎乗した戸崎圭太騎手は根岸Sは2勝目となった。レモンポップは米国・O.テイト夫妻の生産馬。馬主はゴドルフィン

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

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【展開・ペース】 1枠に入ったオーロラテソーロヘリオスが先手争いを繰り広げ、前半3ハロン通過は34秒6とハイペース。地力の問われる展開になりました。

 

 

【レース分析】 レモンポップ(1番人気)は歩様に勢いがあり、パドックを周回する姿は迫力満点。フェブラリーSを見据えた部分もありますが、九分以上の仕上がりに映りました。スタートで後手を踏んだ時はヒヤッとしましたが、すぐにリカバーし、ポジションを上げられたようにレースセンスや操縦性は高いですね。4コーナーで外から被せられたことで早めに動かざるを得ませんでしたが、直線に向いてからは追い出しを待つ余裕があり、正攻法で抜け出して快勝。良馬場で1分22秒5という勝ちタイムも掛け値なしに優秀です。

 

 

 「ホッとしています。この馬は乗りやすくてどこからでも競馬ができると思っていました。スタートはいつもより遅かったんですが、二の脚が速く、センスもいいのでいいポジションが取れて、リズム良く走れました。直線でも手応え十分でしたし、どこで追い出そうかという感じでしたね。早めに来られた分、早く脚を使ってしまったんですが、よく凌いでくれました。パワーがあるし、スピードもあるし、センスが良くて申し分ありません。前走(武蔵野S)で1600mも走っているし、ギリギリではありますが、次もいい走りをしてくれると思います。重賞を勝って勢いがついたので、大きいところを取りたいです」とレース後に戸崎圭太騎手はコメント。昨年1月の東京開催で2勝クラスを勝つと僅か1年で重賞タイトルを獲得。今年、ダート短距離・マイル路線を牽引する存在となって不思議はなく、更なる活躍が期待されます。

 

レモンポップの4代血統表

 

 ギルデッドミラー(2番人気)は馬体をふっくら映し、テンションが上がっていないことが何より。いい仕上がりでした。発馬でロスはありましたが、すぐに二の脚で挽回。ただ、折り合いの難しいタイプですから、あれ以上は押して行けません。直線では少し外に持ち出すのに手間取りましたが、メンバー最速の上がりをマーク。懸命に伸びてきましたが・・・。1列ほど位置が後ろになった点が悔やまれますね。バトルクライ(4番人気)は一段と逞しくなった感じで馬体充実。首をグッと下げて抜群の気合乗り。デキは申し分ありませんでした。勝ち馬をマークするようなポジションを取り、スムーズなレース運び。最後はしっかりと③着を確保したように地力をつけているのは確かですね。

 

 

 タガノビューティー(6番人気)は初めてブリンカーを着用。少しうるさいくらいに気持ちがピリッとしていました。いつも通り、後方待機策を選択しましたが、ブリンカー効果か3コーナーあたりから仕掛けての反応が良く、直線は上々の伸び。最後は僅かに脚いろが鈍ったものの、見せ場十分の④着でした。エアアルマス(11番人気)は9歳を迎え、いくらか柔軟性は落ちてきた感じですが、気力の衰えはなし。揉まれ弱いタイプなので、外枠は良かったですね。先行策から渋太く、流れ込むようにして掲示板を確保しました。

 

   

text by 京増 真臣

 

 

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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