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第72回 スプリングS 回顧

 3月19日(日曜)に中山競馬場で行われた第72回GⅡスプリングS(芝1800m・3歳・馬齢重量・晴れ・重馬場)は2番人気のベラジオオペラが優勝。管理する栗東・上村洋行調教師はこれが嬉しいJRA重賞初勝利。騎乗した横山武史騎手はスプリングSは初勝利。この結果、ベラジオオペラホウオウビスケッツメタルスピードが皐月賞の優先出走権を獲得した。ベラジオオペラは北海道千歳市社台ファームの生産馬。馬主は林田祥来さん。

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

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【展開・ペース】 逃げ・先行タイプが揃いましたが、最内枠からグラニットがハナを奪いました。重馬場で1000m通過59秒4は、かなりのハイペース。ファンの立場であれば面白いレースでしたが、乾き始めた特殊な馬場でしたから、各ジョッキーはコース取りにかなり苦心したと思われます。

 

 

【レース分析】 ベラジオオペラ(2番人気)はパドックで2人引きでしたが、堂々と落ち着きがありました。いくらか緩さはあるものの、見映えのする好馬体。スケールの大きさを感じさせます。前を深追いせずに中団を追走。これまでの2戦が先行抜け出しでしたが、控えるレース運びにすんなり対応し、折り合いもスムーズ。馬場のいい外に持ち出して、直線は鮮やかな差し切り勝ちを決めました。これで3戦無敗。一躍、皐月賞の有力候補に名乗りをあげました

 

 

 「この馬の武器は理解していたので、その武器を殺さないように乗ろうと思っていました。先行馬が多かったし、前回、2番手から運んで前に行かなくても競馬ができることは分かっていましたからね。能力を殺さないように運んだ結果、あのポジションになりました。上村先生には多くの騎乗依頼をいただいていますし、先生の重賞初制覇に貢献できて嬉しいです。いい競馬ができたし、まだまだ成長しそうですよ。完成するには少し時間がかかりそうですが、凄くいい馬です」とレース後に横山武史騎手はコメント。確たる中心馬がおらず、混戦ムードが漂う今年の3歳牡馬クラシック戦線。3連勝の勢いに乗って本番の皐月賞でも好走して驚けません。

 

ベラジオオペラの4代血統表

 

 ホウオウビスケッツ(3番人気)は一戦毎に体のラインが締まってきて柔軟な身のこなし。品のある好馬体で、素質は高いですね。デビュー2戦は逃げの手に出ましたが、今回は同型もいたので一歩引いて先行策。横山和生騎手は、内を回っても大丈夫という判断。ただ、ハイペースを考慮するとこの馬のポジションでも厳しかったはず。4コーナーでは鞍上の手が動いていましたが、直線は渋太く伸びて②着に好走。展開を味方につけたベラジオオペラに軍配が上がりましたが、この2頭は同等の評価をしていいでしょう。メタルスピード(8番人気)は中1週でもテンションが上がらず、活気十分で疲れは感じさせませんでした。右ブリンカーを着用していますから、ラチを頼れる内枠も良かった印象。4コーナーで外へ出し、馬群の中ほどから脚を伸ばして皐月賞の優先出走権を獲得。今日のレース内容なら2000mくらいまではこなせそうですね。

 

 

 グラニット(13番人気)は前回こそカリカリしていましたが、間隔を開けたことでテンションが上がらずにレースを迎えることができました。同型を制してハナを主張し、ラスト1ハロンくらいまで踏ん張っていました。6Rでウィズグレイスが逃げ切りを決めたように内ラチ沿いの最内1頭分は馬場が悪くないのかもしれませんね。それでも、展開を踏まえれば、評価できる④着でした。パスクオトマニカ(6番人気)は、緩さが抜けてきており、脚取りはスムーズ。勝ち馬をマークするような形から、もうひと伸びができませんでしたが、控える形に対応し、脚質に幅が出たことは収穫でした。厩舎の談話だと、まだ完成度は5、6割程度とのことですから、これからいい馬に育っていきそうです。

   

text by 京増 真臣

 

 

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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