2023年4月9日(日) 2回阪神6日

 7日の金曜日に66ミリの雨。土曜日は重馬場スタートで時計のかかる馬場でした。ただ、馬場は急速に回復し、日曜日の7Rには良馬場に。時計も普通に出る状態でしたし、Bコース替わり初週とあって内有利。レースは前半34秒0、45秒9─後半46秒2、34秒5のイーブンペース。本質的にはスピードの持続力勝負。やはり前、内の競馬だったでしょう。しかし、それを一頭だけ次元の違う競馬で覆したのがリバティアイランドでした。道中は後方から。直線で大外に出して、本当に届くのか?という位置から差し切りました。文字通り着差以上に強い競馬で、単勝1.6倍の人気に応えて、まず一冠を達成。先を見越した仕上げでもあっただけに、次も非常に楽しみです。

 コナコーストは惜しかったですね。テンに仕掛けるとスッと2番手外を確保。勝負どころの手応えは十分。逃げ馬を交わし、最後は外からきた③着馬を差し返し、勝ったと思ったところで更に外から勝ち馬の強襲に遭いました。レースのラスト1ハロンは11秒8とペースを考えると悪くない数字。普通の年なら勝っていたかも。今日は相手が悪かったです。ペリファーニアは横山武史騎手が「舌を縛ったりとできる策を取ってやり切ることはできました」と話していた通り、速い流れもあって好位の外めで折り合いはついていました。ギリギリまで追い出しを我慢し、仕掛けるとしっかりと伸びて、一旦は先頭に出たようにも見えましたが、内の②着馬と外の勝ち馬に僅かに及ばず。②③着はチューリップ賞と同じ。では、チューリップ賞の勝ち馬モズメイメイはというと、テン2ハロン目が10秒4。その後も極端に緩んでおらず、さすがにペースが厳しかったです。

 ハーパーの道中はペリファーニアを見ながら。前を目標に直線で追い出しますが、じりじりとした伸びでなかなか差が詰まりませんでした。陣営はレース前から「オークスの方が合っているとは思います」とコメント。レース後、ルメール騎手も「距離はもっとあった方が良さそうです」と話しているように、また舞台が替われば違った競馬を見せてくれそう。ドゥアイズはスタートが決まりましたが、無理をせずに枠なりの競馬。直線は馬込みを捌きながら脚を伸ばしてきますが、⑤着まで。2番人気のライトクオンタムは向正面でシングザットソングに前に入られて、頭を上げるシーン。武豊騎手は「ゴチャゴチャした位置でのレースは初めて。少し戸惑ったところがありました」と。ポジションが悪くなったのと、馬込みでキャリアの浅さが出た格好です。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。