2023年8月13日(日) 3回小倉2日

 前半58秒7─後半59秒1のミドルペース。今年は冬以来の開催、野芝のみの開幕週でしたが、好時計連発といったこともなく、全体としては平均より遅いぐらいでした。ただ、このレースに限っては例年と比べても遜色なく、水準の数字はクリアしています。レースはテーオーシリウスが枠なりでハナへ。外枠からレヴェッツァが押して2番手。その後ろに人気どころのマリアエレーナ、エヒトが陣取る形。エヒトはスタートこそひと息でしたが、出していって好位のインを確保。開幕週で内有利だっただけに、これが勝因の1つだったでしょう。直線1ハロン標過ぎに抜け出してゴール。終わってみればハンデ58㎏を背負って2馬身半差の圧勝でした。瞬発力を問われない持続力勝負だったことも同馬の力を引き出せた要因でした。

 逃げたテーオーシリウスがそのまま粘り込んで②着を確保。前走の函館記念ではハナを切れずに大敗しましたが、今回は自分の形に持ち込んで力を発揮できました。過去2勝を挙げている得意の小倉に替わり、開幕週の馬場も味方に重賞初連対。ゴールドエクリプスは中団馬群の中を追走。勝負どころでは動き辛い位置に入って苦しかったですが、直線で外に持ち出すと上々の伸び。軽ハンデだったとはいえ、今日の馬場、展開を考えると重賞でも十分にやれます。「ゲートを出てからスムーズにポジションを取れていれば、もっといい競馬ができていたと思います」と角田大河騎手。

 1番人気のマリアエレーナは好スタートから、内のテーオーシリウスを行かせて3番手での競馬。立ち回りとしては悪くありませんでしたが、トップハンデにあたる牝馬56.5㎏が最後に影響した感じ。昨年に続いての連覇達成とはいきませんでした。カレンルシェルブルは後方からの競馬。4角では最後方にいましたが、外には出さず、内を突く形。これが良かったです。直線だけ外に出して最後は目を引く伸び。上がりはレース最速。どこかで条件が整えば一発がありそう。

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