10月29日(日曜)に東京競馬場で行われた第168回GⅠ天皇賞(秋)(芝2000m・3歳以上・定量・晴れ・良馬場)はイクイノックス(単勝1番人気)が史上3頭目となる連覇を達成した。管理する美浦・木村哲也調教師は昨年に続き、当レースは2勝目。騎乗したC.ルメール騎手は5勝目となった。イクイノックスは北海道安平町ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)シルクレーシング

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

 

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【展開・ペース】 予想通り、ジャックドールがハナを奪いましたが、ガイアフォーがプレッシャーをかけたためペースは落ちず、前半1000m通過は57秒7。後半のそれが57秒5ですから数字上はイーブンペースですが、流れは非常に速く、ジャックドールにとって厳しい展開でした。

 

 

 

 

【レース分析】 イクイノックス(1番人気)は3歳時にあった緩さがなくなり、体の張りは際立つほど。完成期を迎えた印象ですね。落ち着きがあって堂々と周回。宝塚記念以来でしたが、9分以上の仕上がり。体がパンとしたこともあってスタートが決まり、そのまま3番手へ。ハイペースを積極的に追いかけ、正攻法で余裕綽々に抜け出します。直線半ばを過ぎてもスピードが緩まず、驚異的なレコードで2馬身半差の圧勝。どんな褒め言葉も陳腐になってしまうほど、強いの一語。

 

 

 

 

 イクイノックスは世界一の馬ですし、今日は彼の強さを見せることができました。感心しました。速いペースを維持できますし、直線では段々と加速してくれました。勝ち時計を見てびっくりです。スタートしてからいいポジションを取れますし、冷静に走れます。それにスタミナも十分あって、終いはいい脚を使ってくれます。完璧な馬です。天皇賞は自分にとっても大事なレースなので、勝てて良かったです」とレース後にC.ルメール騎手はコメント。②③着に追い込みタイプが浮上したように厳しいペースの中を先行抜け出し。しかもレコードのオマケつきと、世界ランキング1位に相応しい走り。昨年同様、今年の東京競馬場に衝撃が走りました。古馬になってからも凄みを増しており、キタサンブラックの仔らしい成長力もまた素晴らしいものがあります。

 

 

イクイノックスの4代血統表

 

 

 ジャスティンパレス(6番人気)はディープインパクト産駒らしく均整の取れた造り。無駄肉がなく、身のこなしは滑らか。今日に関しては後方2番手で終い勝負に徹したことが奏功。イクイノックスをマーク、追いかけた組の脚いろが鈍るなか、懸命に追い上げて2着に浮上しました。プログノーシス(3番人気)はパドックでは2人引きから途中で1人になったようにテンションが上がることなく、脚取りも軽やか。気配は良く映りました。ジャスティンパレスと同様に終い勝負で展開が向いた形ですが、これだけのメンバーに入って③着を確保。着実に地力を強化していますね。

 

 

 ダノンベルーガ(4番人気)は体が絞れており、気持ちが乗って気力旺盛。毛ヅヤも冴え、状態は良かったですね。イクイノックスを追いかけて勝ちにいった分、プログノーシスにアタマ差遅れてしまいましたが、次につながるレースはできました。ガイアフォース(7番人気)は体に重厚感があり、力強い脚捌き。気合乗りも抜群でした。ハナに行ってもいいと思えるほどの積極策。ジャックドールにプレッシャーをかけてレースを作りました。イクイノックスに交わされてからも渋太く踏ん張り、大健闘の⑤着でした。ドウデュース(2番人気)は道中で力み気味。久しぶりの実戦だけに走りたいという気持ちが前面に出過ぎたように映りました。これでは本来の脚が使えなかったのも仕方ありません。今回に関しては直前に乗り替わった影響も大きく、力を出し切っておらず、次走での巻き返しに期待したいところです。

 

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

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