2024年3月24日(日) 1回中京6日

 芝は重馬場。これで5年連続の道悪競馬になった。ただ、今年は使い込まれていない分、内の状態が良かった。レースラップは前半34秒9─後半34秒0の後傾ラップ。結局、ラチ沿いを運んだ3頭のワンツースリー決着だったが、内有利の馬場に加えてスローペースだったことを考えれば当然の結果とも。直線だけ外に出した馬もいたが、他も道中は内を通った馬が上位へ。外を回した追い込みタイプにはノーチャンスの競馬だった。スタートで飛び出しのはマッドクールと香港のビクターザウィナーの2頭。ハナを取り切ったのはビクターザウィナー。4角で馬場の外めに出したが、あのまま最後まで内をキープしていればまた違った光景が待っていたかも。「馬場が渋ってこの馬にとっては100%向いた条件ではありませんでしたが、とてもいい走りでした」とリョン騎手。

 ビクターザウィナーを上回ったのは終始ラチ沿いをキープした2頭。マッドクールはナムラクレアの猛追を凌いでG1初制覇を果たした。固い馬場は良くないとのことだったので、こういった馬場は良かった。海外遠征帰りで+18㎏だったが、体調も良かったようだ。ナムラクレアは惜しかった。1ハロン標過ぎに一瞬内にヨレるシーン。着差が着差だけに悔やまれる。1番人気のルガルは⑩着。結果を考えると、ママコチャ同様、道中のポジションは悪くなかった。直線でもがいていたあたり、今回は馬場適性の差か。ママコチャは「暖かくならないと本来の走りができないという印象です」と川田騎手。確かにこれまでの良績は5月~10月。

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