3月23日(土曜)に中山競馬場で第72回GⅡ日経賞(芝2500m・4歳以上・別定・小雨・良馬場)が行われた。優勝したのは単勝4番人気に支持されたシュトルーヴェ。管理する美浦・堀宣行調教師、騎乗した鮫島克駿騎手ともに日経賞は初勝利。シュトルーヴェは北海道安平町追分ファームの生産馬。馬主は村木克子さん。

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

 

▲レース動画はコチラをクリック

 

 

【展開・ペース】 徹底先行タイプの逃げ馬は不在の組み合わせでしたが、横山典弘騎手のマテンロウレオが注文をつけてハナを主張。1周目のスタンド前から1コーナーあたりでもペースを落とさず、向正面に入る時には大逃げの形に。その後もマイペースを守り、平均的なラップを刻んだので後続は追い上げる際に脚を使うことになり、最後は各馬の仕掛けのタイミング、決め手の優劣が明暗を分ける結果になりました。

 

 

 

【レース分析】 勝ったシュトルーヴェ(4番人気)はスタートが今ひとつで、道中は後方から2番手の位置で折り合いに専念。その後も集団の後ろに位置し、スパート態勢に入ったのは2周目の3コーナーあたりから。勝負どころでは馬群の中に進路を取り、スムーズに前を捌くと鞍上のアクションに応えて最後まで鋭い脚を使い、鮮やかに差し切り勝ちを決めました。

 

 

 

 「先生やスタッフも“リズム良く運んでいこう”ということでしたし、縦長の展開でしたが、僕と馬の空間だけを意識して、リズム良く運べました。直線は追い比べで抜け出して、乗っていて楽しいレースでしたし、馬の力強さに感動しました。右回りも問題ありませんでした。レースセンスが良く、癖がなく乗りやすい点がいいですし、最後はしっかり切れることが長所だと思いますとレース後に鮫島克駿騎手はコメント。去勢した効果によって決め手の鋭さを増していることは自身の上がり最速を更新した前々走で確認していましたが、今回のレースぶりを見ると、道中の操縦性も向上している様子。鞍上の冷静な騎乗ぶりもあっての重賞初勝利ですが、更に距離が延びる天皇賞・春に駒を進めても、面白い存在になりそうです。また、同じ中山までのGⅡアメリカJCCをチャックネイトで制している厩舎も、改めて存在感を示したといえますね。

 

シュトルーヴェの4代血統表

 


 ②着が当日版の紙面で自身が◎にしていたクロミナンス(2番人気)で、こちらは互角のスタートから枠なりに、道中は中団の外に位置。⑥着馬が向正面で仕掛けた時も動かず、スパートのタイミングは勝ち馬と同じあたりに。こちらは外を回ったこともあり、直線の坂で少し脚勢が鈍りかけましたが、そこからもうひと伸びして連対を確保。東京の良馬場でスローを差した前々走、不良馬場のアメリカJCC③着、そして今回と異なる設定での好走が続いていますから、やはり今の充実ぶりは本物。次走もどんな舞台でも、上位候補になるでしょう。

 

 

 

 ③着マイネルウィルトス(3番人気)は先行した前走と違い、出たなりの位置で折り合いを優先。仕掛けての反応は②着馬より良く見えましたが、直線ではジリジリとした伸びに。最後までバテずに伸びて馬券圏内に入りましたが、長く脚を使える長所を生かすには、広いコースの方が良さそうな印象を受けました。逃げたマテンロウレオ(5番人気)は最後に上位馬に交わされて④着ですが、早めに動いてきた⑤⑥着馬を抑えた点は評価できますし、中距離で同様のレースができれば、という期待感も持てました。一方で1番人気に支持されたボッケリーニは⑤着。人気を背負っていたことを考えれば早めの仕掛けで勝ちに行ったのは仕方ないですし、着差的にも大きくは負けていませんが、近走の安定感を考えると少し物足りない印象が残ったことも確か。年齢を重ねていますし、今は急坂のある中山だと2000~2200mあたりがベストなのかも、とも感じました。

 

 

text by 五十嵐 友二

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

研究ニュースネット新聞の紙面がご覧いただけます!
下記リンクをクリック
 
 
 
 
研究ニュースネット新聞ご購入はコチラをクリック!
 
 
 
※記事中の写真は競馬ブックネットSHOPで販売中!
詳しくは写真かチラをクリック!
 
記事中の写真・紙面の無断転載、複製禁止