2024年6月23日(日) 4回京都8日

 前日から雨が降ったり止んだりで芝は終日重馬場。この日の芝は6鞍あって、馬券になった馬は6枠~8枠で13頭。外枠有利が顕著だったし、どの馬も最後の直線は荒れた内を避けていた。レースラップは61秒0─12秒9─58秒1。中盤が緩んでラスト4ハロンに11秒台が並ぶ坂の下りを利用した京都特有のロングスパート戦となった。当初は好スタートを切った内のベラジオオペラがハナを切るかと思われたが、外からカラテが前へ、更にその外からルージュエヴァイユが促されてハナに立つ。向正面に入って隊列はルージュエヴァイユ、プラダリア、カラテ、ベラジオオペラの順。1番人気のドウデュースは最後方から。結局、馬場のいい外めを運んだ馬が上位を占めた。3角手前で外からローシャムパークが動いて、前にいたベラジオオペラ、プラダリアは早めに動かざるを得ない形に。レース後、横山和生騎手、池添謙一騎手ともに「途中で動く馬がいて、その分苦しい形になった」と答えており、このローシャムパークの動きが勝負の分かれ目の一つになったのは間違いない。そこでじっくりと脚をためられたブローザホーンがGⅠ初制覇。それに続いたソールオリエンスが②着。2頭とも道悪適性は高いし、流れも向いた。

 外枠有利、外伸び馬場のなか、内を突いたドウデュースは⑥着が精一杯。「4角もあそこで外へ出すと、外を回り過ぎることになるし、切り替えて内を突いた」と武豊騎手。折り合いに不安があり、後方からになるのは仕方ない。4角で外に出していればとも思うが、それは結果論。徐々にペースアップといったタイプではないので、馬場というより、京都の下りはマッチしていない印象を受ける。力負けでないことは確かなので、次走以降の巻き返しに期待したい。ジャスティンパレスのルメール騎手は「スムーズでいいレースができた。4角を回ってきた時の手応えも良かったんだけどね。今日のような重馬場だと難しい」と。こちらは思った以上に道悪が良くなかったか。

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