12月14日(日曜)に中山競馬場で行われた第18回GⅢカペラS(ダ1200m・3歳以上・別定・曇り・稍重馬場)は1番人気に支持されたテーオーエルビスが優勝。管理する栗東・高柳大輔調教師、騎乗した鮫島克駿騎手ともにカペラSは初勝利。テーオーエルビスは米国産馬。馬主は小笹公也さん。

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

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【展開・ペース】 タガノミストがハナを奪いましたが、カルチャーデイエコロアゼルが並びかけて前半3ハロン通過は32秒9というハイペースに。逃げ、先行勢にとっては厳しい展開になりました。

 

 

【レース分析】 テーオーエルビス(1番人気)は馬体に太め感はなく、プラス体重は成長分。一段と体つきは逞しくなり、落ち着き十分。文句なしの仕上がりでした。スタートで後手を踏みましたが、内を通ってロスをある程度は挽回できました。道中は抜群の手応え。直線は進路を探すだけでしたね。確かにハイペースの恩恵はありましたが、残り1ハロンを過ぎて先頭に立つと、そこから豪快に突き抜けて圧勝。11秒6というラスト1ハロンの数字も素晴らしく、ダートスプリント界に新星が登場。今後が楽しみですね。

 

 

「強いのひと言です。ラストはしっかりと切れてくれますし、砂を被って馬群の中でもヒルまずに競馬をしてくれるので乗っている方も進路が作りやすいですね。レースのうまさが今日乗ってみて最初に乗せてもらった時より更に備わってきた印象です。今日は結果的にどんなペースであっても突き抜けた感じです。ダート短距離トップクラスの1頭だと思います。この馬の強さを見せることができて良かったですし、まだ3歳でとても可能性を感じる馬なので、今後とも人馬とも応援していただけたらと思います」鮫島克駿騎手はレース後にコメント。1勝クラスから4連勝。激戦区と言えるダート短距離戦線で初挑戦での重賞制覇を成し遂げたのは立派の一語。どこまで連勝を伸ばしていくのか、来年もその動向に注目が集まります。

 

テーオーエルビスの4代血統表

 

2番人気ヤマニンチェルキも馬体がひと回り成長。歩様は力強く、上々の仕上がりでした。外枠だった分、外を回らされましたが、3歳馬で勝ち馬より2キロ重い58キロを背負いながらしっかりと脚を伸ばして②着を確保し、JRAの重賞でも能力を示しました。エコロアゼル(6番人気)は馬体が増えて重厚感のある造り。ただ、テンションは高かったですね。ハイペースの先手争いを演じ、流れは厳しかったですが、揉まれない外枠だったのが好走の要因。一旦先頭のシーンを作って中身の濃い③着でした。

 

 

昨年の覇者で連覇を狙って参戦したガビーズシスター(3番人気)は④着。テンションが高く、また冬毛を刈っていたこともあってパドックの気配、見栄えは今ひとつ。それでも、中団から渋太く脚を伸ばしてきました。牝馬ながら56キロの斤量だった点を考慮すると上々の内容でした。ニットウバジル(11番人気)はパドックの外めを勢い良く周回しており気配は良かったですね。スッと控えて後方待機策。展開が嵌まった面は否めませんが、重賞で⑤着に健闘し、今後にメドを立てました。

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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