2023年12月23日(土) 5回阪神7日

 Bコース初日。基本は内有利だったが、ラップは33秒1─11秒2─35秒0のハイペース。前半は過去10年と比べて最も速い。結果的に後ろの馬の台頭が目立った。ウインマーベルはスタートを決めて好位後ろ。人気のママコチャを前に見る絶好のポジション。これが大きかった。昨年のスプリンターズS②着と力もある。4角でその外に並びかけて、最後は7頭が0秒2差以内という接戦を制した。「昨年は1200mで活躍していた馬ですが、今年に入って少し忙しい競馬が続いていたので、今回は1400mでしたけど、期待に応える走りをしてくれました」と松山騎手。グレナディアガーズはスタート五分だったが、道中は馬群の後尾から。4角で大外に出し、直線でグイグイ伸びてきた。4角で内のララクリスティーヌが少し膨れ、その分こちらも外を回らされる形に。「スタートの反応はいいけど、スピードに乗るのに時間がかかるタイプ」とムーア騎手。ラストランで有終の美は飾れなかったが、力は示した。

 ③着アグリと④着グレイイングリーンはインを回る形でロスを抑え、直線もうまく馬群を捌けた。ルメール騎手は外枠からあの立ち回りができるのだから凄い。勿論、それに応えた馬も立派。ただ、今日はプラス10㎏で余裕のある体つきだった。後者もプラス12㎏だったが、太くは映らなかった。アグリの進路をトレースして頑張っている。ママコチャはペースを考えると地力を示したと言えそう。ただ、今日は勝ち馬のいい目標になってしまった。

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