2017年10月28日(土) 4回京都8日11R第60回スワンステークス(G2)は、3連勝中のサングレーザーが優勝。重賞ウイナーの仲間入りを果たし、今週から短期騎手免許で騎乗しているC.デムーロ騎手がいきなり大仕事をやってのけました。浅見秀一調教師はこれが今年初めての重賞勝ち。それではレースラップです。

1:22.4(12.2 – 11.0 – 11.7 – 11.7 – 11.7 – 11.9 – 12.2)

 この日の京都競馬場は断続的に雨が降り、芝の状態は重でした。朝のうちは直線でインコースを通った馬も伸びていましたが、先週の極悪馬場のダメージも残っており、メインレースの頃には各馬が内を避ける形が多かったです。ラップを見るとハイペースの消耗戦。全馬が荒れた内を嫌ったコース取りでしたが、その中でもロスを最小限に止めた馬が上位に来た感じ。1~4番が1~4着だったことは偶然ではないでしょう。

 勝ったサングレーザーは一塊の馬群の後方内め。4コーナーでは他馬が外へと誘われる中で、インコースを通って直線に向いた時には先団の後ろ。馬場がいいギリギリ内を通って伸びてきました。あれ以上内だと伸びないでしょうし、外を回っていれば届かなかったでしょう。まさにVロードでした。ヒルノデイバローとの叩き合いを制して4連勝で重賞初制覇。うまくいったところもありますが、この馬場で上がり最速の脚を使って差し切ったように強かったと思います。ヒルノデイバローは直線の叩き合いにアタマ差競り負けての2着。心配されたスタートを五分に切れたことが大きかったですね。序盤は押して押してでしたが、他の先行馬が離れた外枠だったこともあって割と楽にポジションを取れました。その後はインコースを通って一杯に粘り込む形。この馬場ですから早めの仕掛けも正解だったと思います。

 レッツゴードンキは中団の内でグッと押さえ込んで進んでいく、岩田ジョッキーお得意の競馬だったように見えましたが、直線は思ったように弾けませんでした。休み明けのG1を使ってプラス14kgは過去最高体重でしたし、それを考えれば最低限の格好はつけてくれたと思っていいでしょう。ビップライブリーは最内枠から最短コースを通って4着。仲秋Sで勝ち馬と0秒2差の競馬をしていますし、1400mの持ち時計はメンバー最速タイ。十分に通用していいはずで、アーリトンカップ以来の重賞挑戦とはいえ人気の盲点でした。この安定感は素晴らしいです。今回はちょっと特殊な競馬になりましたが、良馬場で更に良さそうです。

 先行したダノンメジャートウショウピストが5、6着。ダノンメジャーは1800mを中心に使われており、初めての1400mが心配されましたが、まったく問題ありませんでした。時計のかかる馬場とはいえ、図を見てもらえば分かるように最初の2ハロンは例年と比べても遜色なかったですし、スタートが速く、いいスピードがありますね。トウショウピストはハイペースでしたが、追い込み辛い馬場の消耗戦で先の利を生かせました。春のスプリント王者セイウンコウセイは14着。58kgの斤量もあったでしょうし、久々の1400mもあったかもしれません。ただ、一番は先行馬がすぐ外の枠にいたことで、道中の位置取りが徐々に悪くなったことが響いたかなと。カラクレナイは例年なら成績のいい外枠でしたが、今日は大外枠の追い込み馬には厳しい競馬でした。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。