第4回 ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス(G3)

2:01.6(12.6 – 11.5 – 12.6 – 12.4 – 12.6 – 13.0 – 12.3 – 11.6 – 11.3 – 11.7)

 スタートしてアイトーンがハナを窺う勢いでしたが、最内枠のケイティクレバーも譲らず、結局ケイティクレバーがハナへ。4番人気のマイハートビートは出遅れ。1コーナーを回る頃には隊列も決まり、ケイティクレバーとそれを追い掛けるアイトーンが後続を引き離す形。1000m通過1分1秒7は極端に遅いペースではありませんが、離れた3番手以降はやはりスローペースでした。残り4ハロンからジワジワと集団と前との差が詰まった区間が12秒3。そして最後は11秒台が3つ並ぶ上がり勝負でした。

 レースは離れた3番手を進んだ1番人気タイムフライヤーが中心でした。いい手応えで直線を迎えると一旦は完全に抜け出しましたが、ゴール前でグレイルに差されて2着。王道の競馬をしているのですが、若さを見せながらもこれだけの脚を使った勝ち馬を褒めるべきでしょう。現状では2000mもギリギリといったところでしょうか。そのグレイルは最初から人気馬をピッタリとマークする形。武豊騎手の作戦も見事に嵌まりました。

 うまくマイペースに持ち込んだケイティクレバーがそのまま粘って3着。続いてアイトーンが4着。マイハートビートは勝負どころで外を回って追い上げましたが、結果的にスタートのロスが響いた感じ。3番人気のスラッシュメタルは8着。道中の行きっぷりが今ひとつ。向正面で一瞬前を窺う動きを見せましたが、その後も特に見せ場はなく……。今日は力を出し切っていない感じ。

 全体としては瞬発力に勝った馬、前で運んだ馬が上位に来たレース。その中でもグレイルの強さが際立っていたといえるでしょう。

text by 小林  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。