藤田浩貴の取材メモ

 先週は土曜、日曜と新潟競馬場で騎乗していた笠松の佐藤友則騎手。7月16日の中京・フィリピンTでは8番人気のリッパーザウィンで勝利を収めたのは記憶に新しいところ。地元の笠松競馬のリーディングジョッキーですが、毎年、精力的にJRAで騎乗しています。そんな佐藤友則騎手に日曜日のレース終了後、少しお話しを伺うことができました。

7月29、30日と新潟競馬場で騎乗した佐藤友則騎手

佐藤友則(さとう とものり)プロフィール

1982年3月23日生まれ。35歳。笠松競馬所属。2000年にデビュー。同年12月に阪神競馬場で中央競馬初騎乗。2008年4月19日の阪神競馬6Rでクイックリープ号に騎乗し、16番人気ながら1着。中央競馬では27戦目の騎乗で初勝利を挙げた。今年2月に地方競馬通算1200勝を達成。2016年は笠松リーディングを獲得。

佐藤友則騎手公式ブログ 『Club~友~』

佐藤友則騎手 Twitterアカウント

 

藤田:「土曜、日曜は合計14鞍に騎乗。本当にお疲れ様でした。たくさん依頼が集まっていますね」

佐藤:「エージェントをお願いしている方が熱心に騎乗馬を集めてくれるんです。乗せて下さる関係者の方にも本当に感謝しています。」

藤田:「今週、新潟で騎乗してみて印象に残ったレースはありますか?」

佐藤:「土曜のメインレース(クリノラホール5着)ですね。もう少し仕掛けを遅らせていれば違った結果になったかもしれません。それにしても、新潟外回りの直線は乗ってみて本当に長いなあと感じました。でも、クリノラホールは本当にいい馬ですから、すぐにチャンスが巡ってくると思いますよ」

藤田:「普段、地方競馬ではダートを中心に騎乗していますが、芝のレースは乗ってみてどうですか?やはり違うものですか?」

佐藤:「ダートだと馬を動かすために腰を入れて乗るんですが、芝はダートに比べると軽いというんですかね、だから折り合いを大事にして騎乗するようにしています。それから道中での無駄な動きをいかになくすかも大切ですよね。重心や姿勢がブレないようにすること。という意味でも芝のレースでは体幹が重要になりますね。」

藤田:「なるほど。佐藤騎手はたくさん芝のレースを経験されていますよね」

佐藤:「ええ。そこで少しでもいい結果が出せるように、今はトレーナーと相談しながら体幹を中心にトレーニングに励んでいます。日曜日は上位争いできなくて本当に申し訳ありません。芝でもダートでも結果を出せるように、これからも頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします!」

 

 現在35歳の佐藤友則騎手。今年は地方競馬通算1200勝を達成するなど今や地方競馬を代表するジョッキーの一人です。それでも、その地位に甘んじることなく、休日返上でトレーニングを重ねて中央競馬に挑戦する姿には向上心の高さを感じました。昨年はJRAの騎手免許試験も受験。「芝でも結果を出せるジョッキーになりたいです」と語る佐藤友則騎手の挑戦を応援したいですね。

 

藤田浩貴TMのプロフィール 

藤田 浩貴

ふじた ひろき