2020年10月11日(日) 4回京都2日目
週中は台風の影響が心配されましたが、無事に開催されて芝は土曜日の不良から稍重に。そこそこペースが流れた1勝級の芝1400mが1分21秒8。土曜日の3勝級と同タイムだったことが回復していることを示していました。
レースは昨年同様にダンビュライトが逃げる予想通りの展開。カセドラルベルが続いて前半の1000mが60秒4で平均ペース。最後方にいたキセキが向正面から徐々に進出。4角では好位のグローリーヴェイズ、パフォーマプロミスに並びかけて直線へ。3番手から抜け出しを図ったステイフーリッシュをグローリーヴェイズが交わして先頭に。その外からキセキが襲いかかろうとしましたが、あと1Fからは差が縮まらずゴール。適度に水分が残った馬場と、ある程度ペースが流れたことで、脚質の有利不利や極端なトラックバイアスもなく、見応えのあるゴール前となりました。
勝ったグローリーヴェイズは⑰着と大敗した宝塚記念から見事な巻き返し。陣営がきっちり仕上げたのはもちろんですが、前回で悪かったスタートを決めて好位につけ、折り合いもバッチリだった川田騎手の前半のエスコートも勝因のひとつでしょう。5歳の秋にして今回が12戦目。まだまだ大きなところでの活躍が期待されます。
キセキは出遅れて最後方に控え、折り合いに専念。残り1000m付近で動くと一旦は中団でひと息入れ、600m手前から再び進出。そこからの長くいい脚はキセキらしいもので、秋緒戦としては上々の内容。最初に控えた際の判断が早く、動くタイミングもハロン棒前後だったことから、浜中騎手が出遅れた時のプランとして用意していたのでは。いずれにしても、初騎乗でよく持ってきたという印象です。
③着キングオブコージは連勝が4で止まりましたが、勝負どころでキセキをやり過ごしてその外に出るロスがあったので、最後はよく差を詰めたと見るべきでしょう。次走も楽しみです。
④着シルヴァンシャーはグローリーヴェイズの直後にいましたが、4角手前での手応えがひと息。何とか食らい付きましたが0秒3差をつけられました。ただ、天皇賞(春)以来を思えば悪くない走り。使い込めれば更に上が目指せそうです。
⑤着ステイフーリッシュは見せ場を作りながら、最後にドッと交わされてしまいました。実績通りに2400mは1F長いようです。
⑨着バイオスパーク、⑩着カセドラルベルも直線半ばまでは踏ん張っていました。2000m前後なら違った結果が期待できそうです。
text by 石井大
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。