2020年8月23日(日) 2回小倉4日

 良馬場でスタートしましたが、2Rからポツポツ降り出した雨は3R前に強くなり、芝・ダートとも稍重に。すぐにダートは重に変更されました。ただ、その後は天気が回復して、7R以降は太陽の光が降り注ぐ下で行われることに。レースは大外枠のジョーカナチャンが仕掛けて前へ。しかし、枠順の差もあってモズスーパーフレアが楽々とハナを奪います。この馬場で前半32秒4は速い。実際に上がりを要する差し決着。加えて、過去10年でハンデ56.5㎏以上の馬は(0.0.0.13)と苦戦。モズスーパーフレアは牝馬の身で56.5㎏を背負って、この速いペースで引っ張り、②着に踏ん張りました。仕上がりは悪くなかったとはいえ、それでも休み明けで+14㎏と先を見越した仕上げ。いやいや、さすがはG1ホースといった走り。恐れ入りました。

 そして、それを上回る走りを見せたのがレッドアンシェル。後続に1馬身と3/4の差をつける完勝。こちらはトップハンデ57㎏。今年はデータ泣かせの一戦となりましたね。道中は中団で内をロスなく立ち回り、直線でトゥラヴェスーラの外に出すと一気の差し切り。最後はまだ余裕がありました。今回から装着したブリンカーについては、「返し馬からその効果がありましたし、今日はいい脚を使ってくれるなと思っていました。本来のパフォーマンスさえ発揮できればヒケを取らないのは分かっていましたし、ここ数戦と違い、いい時の走りをしてくれていたのでブリンカーの装着は大正解だったと思います」と福永騎手。

 後方を追走していたアウィルアウェイは直線外から猛追しますが、僅かに及ばずの3着。+14㎏の馬体重は前走で減った分が戻ったもの。この馬向きの流れになり、力を発揮。4着は同着でクライムメジャーアンヴァルが入りました。同じ後方からでも前者は内にこだわってロスを最小限に止めました。初めてコンビを組む鮫島克駿騎手が上手にエスコートして、ゴール前で少し窮屈になった以外はうまくいきました。後者は後方から外を回し、昨年と同様にゴール前は目を引く伸び。

 2番人気のタイセイアベニールは9着に終わりましたが、2着との着差は0秒3。4角での反応が悪かったですが、終いはそれなりに脚を使っていますし、悲観するほどではありません。ただ、スタートから下りの小倉コースだと脚をためにくいのかもしれません。

text by 小林  

 

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