2019年3月10日(日) 2回中京2日

 2017年に年明けの3月に移設されて、G1に昇格した大阪杯の前哨戦といった意味合いが強くなった。今年は並み居るG1ホースを押し退けてエアウィンザーが1番人気。2番人気には昨年の日本ダービー⑥着以来となるダノンプレミアム。2017年の皐月賞馬アルアインが3番人気と続いた。

 

 前半の3ハロン35秒6は、コース改修後の過去7年を含めて2番目に速いが、5ハロン目が12秒9と落ち込むなど、中盤の流れは緩かった。スローペースで、同じ稍重馬場だった昨年と比べても中盤の4ハロンは49秒9(昨年は49秒1)と遅い。レースは予想通りタニノフランケルがハナへ。序盤は一頭ポツンと逃げる形でやや縦長だったが、レースが緩んだ中盤で馬群は凝縮。結果的に後ろにいた馬はノーチャンスで、逃げたタニノと後方待機組が下位入線。4コーナーである程度の位置にいた馬達が上位に来た。

 ダノンプレミアムはまだ目一杯の仕上げではなかったが、少しテンションが高いぐらいで気配は悪くなかった。最内枠から好スタートを切ると、前進気勢溢れる手応え。好位のインでジッと脚をタメて、直線半ばでムチが入るとアッサリと抜けて出し、最後は後ろを振り返る余裕。強い。

 リスグラシューはスタートで出遅れて後方からになったが、うまくなだめながら、最初のコーナーで中団あたりにつけられたのが大きい。4コーナーでは勝ち馬と比べてかなり外を回っているし、上がりの数字は勝ち馬と同じレース最速の34秒1。負けはしたが、海外遠征帰りでよく走っている。本当に頑張る子。頭が下がる。

 4連勝で1番人気に支持されたエアウィンザーは3着。道中は中団のイン。直線入り口では勝ち馬を見る位置にいたが、相手にエンジンがかかると突き放されてしまった。それでも、後ろには2馬身半の差をつけているし、渋った馬場も良くないことを考えると、一線級相手にメドが立ったと言えよう。

 ペルシアンナイトは力んでいたし、ペースを意識して早めに動きたい時に動けず。そもそも叩き良化型で、こんな馬場も良くない。直線で弾けることはなかった。折り合いさえつけば本番では一番変わってきそう。次いでアルアインが5着。レース運びは悪くなかったが、あそこから伸びを欠いたあたりは久々が影響か。馬体は少し緩かったので、この馬も上積みはある。

text by 小林  

 

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