2019年6月9日(日) 3回阪神4日

 土曜日は稍重。日曜日は良馬場まで回復したが、先週に続いて、平均で1秒弱ほど時計がかかる馬場。過去10年で上がり36秒を切れなかったのは2012年だけで、今年は上がり36秒0。それでいて、近3年の1000m通過は59秒6、60秒6、59秒6に対して、今年は59秒8。今の馬場状態を考えると決して楽なペースとはいえず、タフな競馬になったのも頷ける。

 勝ったサラスはスタートで少しゴチャついて、無理をせず最後方から。最終コーナーで徐々に外に出して、直線は大外へ。展開も嵌まったが、メンバー唯一の上がり34秒台で差し切った。パールS組は過去5年で4勝していたが、今年もパールS組から勝ち馬が出た。来年も当然注意が必要だろう。

 レッドランディーニも後方から。4コーナー手前で外からチカノワールがきた時に動き出したが、池添騎手は「途中で被せられかけて、動かざるを得なくなってしまった。そこをワンテンポ遅らせてやれていればという内容だった」とのこと。内から伸びたスカーレットカラーは抑えたが、勝ち馬の強襲にあって②着惜敗。

 スカーレットカラーは道中は中団の後ろ。こちらは直線で前が詰まった。そこから内に進路を取って一瞬やったかに見えたが、外2頭の勢いに屈する。2000mでも折り合いはついていた。これもパールS組。

 1番人気のセンテリュオは4着。直線外から脚を伸ばしたが、切れ味を殺がれる馬場は今ひとつに映る。モーヴサファイアは過去の成績から、こういった馬場は苦にしないはず。伸びかけて止まったあたり、休み明けの分、息が保たなかったか。フローレスマジックは13着。今年もトップハンデは勝てなかった。展開を考えるとかなり強気な競馬だったし、2000mも少し長いかもしれない。

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。