2019年7月7日(日) 3回中京4日

 昨年はJRAレコードが出たように非常に速い馬場でしたが、今年も同様に時計が出る状態。それにしても、今年の通過タイム33秒3-44秒3-56秒0は、昨年の33秒5-44秒7-56秒3を上回り、先行馬にとっては厳しいペースだったと言えるでしょう。

 レースは大方の予想通り、1番人気のマテラスカイがハナを切る形。マテラスカイは今年もスタートは良かったのですが、レース後に武豊騎手は「3~4角で掛かる感じになって、後ろにいた馬にも反応していた」とコメント。確かにサクセスエナジーがついて来たことによって、馬の気性的に逃げたくなるのは分かるような気がしますし、4コーナーでは昨年ほど余裕がありませんでした。レースのラスト1ハロンが13秒台だったのは2012年以来。ただ、最後に甘くなったのはペースもあるでしょうが、距離適性もあるのかなと。やはりベストは1200mのスプリント戦。

 勝ったのはアルクトス。3連勝で重賞初制覇です。向正面でうまく内に潜り込ませたのは田辺騎手のファインプレー。先団の後ろでロスなく運んで、直線半ばで逃げ馬の外に出すと、ミッキーワイルドとの追い比べを制しました。外に持ち出す時に少し手間取り、2着馬との差は詰まりましたが、持ち時計を2秒2詰めての快勝。大幅に力をつけています。ただ、直線でサクセスエナジーの進路を妨害したとのことで、田辺騎手は令和元年7月13日から令和元年7月21日まで騎乗停止となりました。

 ミッキーワイルドはこの速い流れでも中団で余力十分でした。展開も向いたかもしれませんが、ダート重賞初挑戦で後続に2馬身差②着は立派。ここまでダートでは(2510)と底を見せていませんし、更なる飛躍が見込めそうです。ヴェンジェンスはスタート後、かなり外にモタれていましたし、コーナーでも外へ逃げ気味。右回りの方がスムーズですが、それでいて先行勢では一番の頑張り。この馬も強い競馬をしていると思います。サンライズノヴァはスタートひと息で、無理せず後方から。直線は外から凄い勢いで伸びてきましたが、掲示板圏内が精一杯。ちょっと前との差が大きかったです。

 

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