2020年10月3日(土) 2回中京8日

 前半半マイルが48.6、後半の半マイル50.4。中京の1900mは下級条件が多いですが、同舞台の他のレースと比較して、良馬場でテンの入りが35秒7は速いと言えます。翌日の白川郷Sが1.56.3の決着でもテン3ハロンは36.3でしたし、実際に前で運んだ4頭が13~16着を占めたように前崩れ(不利もありましたが)の差し競馬。

 カフェファラオは他の上位陣がうまく内を回ってきた中で、一頭だけ4角外を通っての差し切り勝ちでした。まさに着差以上の強さ。前回のジャパンダートダービーで人気を裏切って仕切り直しの一戦。どんな競馬を見せてくれるのか注目していましたが、ここでは力が一枚上でした。

 サクラアリュールは出足が今ひとつで、道中はタテ長の中団イン。終始ラチ沿いを通り、コーナーワークでうまく前との差を詰めて、4角では逃げ馬の後ろに。直線でその外に出して一旦は抜け出す形。差されはしましたが、好騎乗、それに応える好レースでした。エイコーンは②着の後ろで同じような競馬。もともと東京大賞典⑤着の力の持ち主。屈腱炎での長期離脱がありましたが、使いつつ着実に復調を辿っています。ダノンスプレンダーはスタートで躓く不利。前記2頭の後ろから同じような競馬で追い上げてきました。まだ3勝級を勝ったばかりの身で、この走りは立派。今後が楽しみです。

 展開を考えると、よく走っていると思われるのがメイショウワザシでした。揉まれたくないのでスタートしてから外へ誘導され、道中は5番手外。直線入口で内に切れ込んで浜中騎手が9日間の騎乗停止になったのは残念ですが、見せ場は十分でした。アルドーレは後方で運んで、3角から外を進出。そこで結構な脚を使っており、直線に入って伸びかけましたが、最後は同じ脚色に。こちらも展開を考えると頑張っています。

text by 小林  

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