8月13日(日曜)に新潟競馬場で行われた第58回GⅢ関屋記念(芝1600m・3歳以上・別定・晴れ・良馬場)は単勝4番人気のアヴェラーレが優勝。管理する美浦・木村哲也調教師は関屋記念は2勝目。騎乗した戸崎圭太騎手は3勝目となった。アヴェラーレは北海道安平町ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)シルクレーシング

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

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【展開・ペース】 先手を奪ったのはセルバーグロータスランドのスタートダッシュが良過ぎたので、ハナ候補と目されたノルカソルカは控えざるを得ませんでしたね。セルバーグ後続を離し気味に逃げていましたが、前半の半マイル通過は46秒5~後半45秒6。落ち着いたスローペースとなりました。

 

 

【レース分析】 アヴェラーレ(3番人気)は前走からマイナス12キロでの出走。これは無駄肉を削ぎ落とした印象が強く、決して細くは映りませんでした。落ち着きがあり、脚捌きもシャープ。かなりいい仕上がりでしたね。中団のインで脚をため、直線でスパッと抜け出して完勝。アヴェラーレの身上である瞬発力を見事に引き出した戸崎騎手の好騎乗も光りました。

 

 

 「返し馬ではいい雰囲気でしたし、調子の良さを感じました。それにいつもいい内容のレースをしているというイメージを持っていました。スタートと位置取りには注意していましたが、思ったよりもゲートを出てくれました。終始、いい手応えでしたし、直線では馬込みを割ってこれそうでした。重賞を勝ったことで、更に上を目指してほしいです」とレース後に戸崎騎手はコメント。戸崎騎手は12日にJRA通算1400勝を達成。翌13日は新潟10~12Rまで3連勝。また管理する木村哲也調教師は今週、管理馬を8頭出走させて5勝をマーク。好調なジョッキー、そして厩舎のコンビが勢いに乗って重賞制覇。アヴェラーレ木村厩舎開業当初の看板馬 アルビアーノの仔ですから陣営にとっても嬉しい勝利だったのではないでしょうか。

 

アヴェラーレの4代血統表

 

 ディヴィーナ(2番人気)は馬体を維持し、テンションも上がっていませんでした。軽快な脚取りで、デキは高いレベルで安定。最内枠を生かして好位のインを追走。理想的な立ち回りでしたが、今日に関しては勝ち馬の瞬発力が一枚上でした。ラインベック(6番人気)は、6歳ですから状態の変動は小さく、テンションも上がらず、好気配を保っていました。好位でソツのない立ち回り。直線は見せ場を作ったのですが、瞬発力勝負ですといくらか分が悪い様子。ペースが速くなればまた違った結果になっていたかもしれません。

 

 

 本命に推したフィアスプライド(12番人気)は前回同様にスタートが決まりましたが、自然体で抑えてリズム重視。直線で外に出せた時は嵌まった!と思ったのですが、極端に切れる牝馬ではありませんからね。思惑通りの展開とはなりませんでした。メイショウシンタケ(10番人気)はサマーマイルシリーズ3戦目でも硬さがなく、活気があって気配は悪くありませんでした。終い勝負に徹し、直線は懸命に伸びてきましたが・・・。今回はスローペースに泣いた形。ただ、重賞でも決め手が通じることは証明しました。

 

   

text by 京増 真臣

 

 

 

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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