9月4日(日曜)に新潟競馬場で行われた第58回GⅢ新潟記念(芝・外回り2000m・3歳以上・ハンデ・晴れ・良馬場)はカラテ(単勝10番人気)がトップハンデを背負いながらも押し切って優勝。騎乗した菅原明良騎手、管理する栗東・辻野泰之調教師とも新潟記念は初勝利カラテは北海道新冠町中地康弘さんの生産馬。馬主は小田切光さん

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

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【展開・ペース】 途中からカイザーバローズが先頭を奪ったものの、ペースは上がらず、前半1000m通過60秒5というスローペース。道中は馬群がひとかたまりになったまま進み、瞬発力の有無が勝敗を分けました。

 

 

【レース分析】 カラテ(単勝10番人気)は絶好調時の迫力には及ばないものの、体が絞れて力は出せる態勢は整っていました。好スタートを切ると、そのまま好位を追走。前を射程圏に入れながら、いいポジションに収まりました。コンビを組み続け、ともに重賞を制した菅原明良騎手がカラテの力を信じ、素晴らしいエスコート。強気にラスト300m付近で先頭に躍り出ると、そこからまったく脚いろは鈍りませんでした。4歳春以来となる中距離起用でこれだけのパフォーマンスが発揮できたのですから、まだまだ活躍が期待できますね。

 

 

「素晴らしいレースをしてくれました。距離が保つかどうかは分かりませんでしたが、信じて乗りました。今日はゲートはポンと出てくれましたし、調子は良さそうでした。初めて重賞を勝たせてくれた馬で、一番思い入れのある馬といってもおかしくないですし、結果を出すことができて良かったです。続けて乗せていただけているので、先生や馬主さんなどには感謝の気持ちで一杯ですとレース後に菅原明良騎手はコメント。爪の不安などもあり、成績が上がらない時期もありましたが、辻野厩舎へ転厩し、3戦目で見事な復活劇。秋はどの路線を歩むのか注目が集まります。

 

カラテの4代血統表

 

 ユーキャンスマイル(9番人気)は以前、シャキシャキと歩いていましたから覇気が物足りない印象を持ちましたが、このあたりは年齢を重ねた分もあるのでしょう。スタートは良かったですが、ためるだけ脚をためて4コーナーでは最後方。そこから迷わず大外に持ち出してメンバー最速の上がりを駆使して②着。ペースが落ち着いた点を考慮すると価値あるないようでした。3年前の新潟記念を勝っており、これを含め新潟芝コースでは3戦して3連対。舞台適性の高さとGⅢのメンバーなら地力上位であることを示しました。フェーングロッテン(3番人気)はいくらかうるさい仕草を見せていましたが、好馬体が目立ち、脚取りはスムーズ。先行策を取って馬場のいい外を走れましたし、レース運びは文句なし。今回に関しては上位2頭の強力でした。

 

 

 1番人気ヒートオンビートは⑤着。ロスを抑えたレース運びから直線は勝ち馬を追うように脚を使いましたが、ひと伸びが利かず。もどかしいレースが続きます。本命に期待したスカーフェイス(6番人気)は馬体が戻っており、体調は良さそうに映ったのですが・・・。堅実に末脚を伸ばすタイプですが、今回は伸びあぐねてしまいました。多少、力む面はありましたが・・・。次走での巻き返しに期待したいですね。

 

 

 

 text by 京増 真臣

 

 

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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