10月19日(土曜)に東京競馬場で行われた第27回GⅡ富士S(芝1600m・3歳以上・別定・曇り・良馬場)は4番人気に支持されたジュンブロッサムが優勝。管理する栗東・友道康夫調教師は当レース初勝利。騎乗した戸崎圭太騎手は通算3勝目となった。この結果、優勝したジュンブロッサムはマイルCSの優先出走権を獲得した。ジュンブロッサムは北海道安平町ノーザンファームの生産馬。馬主は河合純二さん。

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

 

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【展開・ペース】 バルサムノートが注文をつけてハナを奪いました。前後半の4ハロンは46秒1ー46秒0。平均ペースで推移し、瞬発力勝負となりました。

 

 

 

【レース分析】 ジュンブロッサム(4番人気)は溌剌とし、軽快な脚取りでパドックを周回。今回はスタートを決めて外枠から中団の外めを追走。前を射程圏に入れて、スムーズなレースができました。直線ではソウルラッシュを競り落として待望の重賞制覇。もともと素質を高く評価されていましたが、ここにきて本格化ムードが感じられます。

 

 

 

「ゲートがちょっと課題と思っていましたが、うまく出てくれましたからね。狙っていた位置でレース運びができました。道中をリズム良く行けましたし、前走がそうだったようにしっかりと脚を使ってくれました。以前よりもフットワークに柔らかみが感じられましたので、GⅠでも楽しみです」とレース後に戸崎圭太騎手はコメント。斤量差があったとはいえ、今年の安田記念で上位争いを演じたソウルラッシュセリフォスを負かしてのタイトル獲得は価値大。京都マイルにも実績がありますから定量のGⅠでもジュンブロッサムから目が離せません。

 

 

ジュンブロッサムの4代血統表

 

 

ソウルラッシュ(1番人気)は少しうるさいくらい覇気が旺盛。体もはち切れんばかりの張りの良さ。6歳ですが、今は本当に充実していますね。馬群の中で脚をためて抜け出すタイミングもカバッチリ。完璧なレース運びでしたが、東京コースでの瞬発力勝負だと勝ち馬に軍配が上がりました。ロジリオン(9番人気)は休み明けでいくらかうるさかったですが、14キロの馬体増は成長分でしょう。好位を進み、スムーズに立ち回れていました。上位馬とは瞬発力の差が出た印象ですが、見せ場十分の③着でした。

 

 

 

セリフォス(2番人気)は次を見据えた仕上げに映りましたが、9割方はできていました。ラスト300mあたりでは外に出せて、あとは弾けるだけでしたが、安田記念と同様に、いい時ほど鋭い伸びが見られませんでした。バルサムノート(14番人気)はテンションが上がらず、好仕上がり。積極的に運び、イーブンペースに持ち込んで、力は出し切りました。今後も相手や展開ひとつで、重賞でもチャンスがありそうです。ゴンバデカーブース(5番人気)は馬場入場後にうるさくなりましたが、馬体が増えていたのは成長分。スタートで後手を踏み、後方待機策。平均ペース→上がり勝負となりましたからポジションが悪く、ノーチャンスでしたが、馬群に取りつく際の脚は良かったですね。厩舎コメントはようやく間に合ったというニュアンスでしたから叩いた次走は楽しみです。

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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