昨年の最優秀2歳牝馬ラッキーライラックの年明け緒戦となりました。他にも阪神JF2着リリーノーブル、同3着マウレアが揃い踏み。それだけでも注目に値しますが、過去の優勝馬には14年ハープスター、16年シンハライト、17年ソウルスターリングなど、今年からG2に昇格したように、クラシックに直結するレースでもあります。ではレースラップへ。

1:33.4(12.6 – 11.2 – 11.6 – 12.1 – 12.0 – 11.7 – 10.7 – 11.5)

 前半3ハロン35秒4、後半3ハロンが33秒9。ラップ的にはスローの瞬発力勝負。サヤカチャンとカレンシリエージョの前2頭が後続を引き離す形でしたから、3番手以降は更にスロー。ラッキーライラックは強かったですね。パドックではどっしりと構えていて、力強い馬体が異彩を放っていました。スタートしてから前へ行く2頭が内から外からきましたが、うまく折り合えましたし、道中は2、3番人気にピッタリとマークされながらも前を捉えにいく立場。直線半ばまで楽な手応えで、仕掛けると一気に弾けました。最後は2馬身差をつけての完勝です。今のところ桜花賞へ向けての不安は何もありません。

ラッキーライラック血統表

 マウレアはマイナス8㎏。輸送のある今週もキッチリと追い切ってきましたし、細いくらいに映った馬体は仕上げてきたなという印象。負けはしましたが、桜花賞への出走権&賞金加算というノルマはクリアできました。やはり、クイーンCのようなスピード勝負よりも今回のような瞬発力勝負の方が合っていますね。この後は栗東に滞在して調整するようです。

 リリーノーブルも仕上がりは決して悪くありませんでしたが、本番に向けての上積みという点ではマウレアよりも上でしょう。レースでは二の脚でマウレアの外につけましたが、その分、少し力んでいました。直線に向いて勝ち馬との手応えの差は明らかで、一旦はマウレアの前に出ながら、最後は差し返されての3着。ただ、後続には2馬身差をつけましたし、2着とは本番で十分に逆転できる着差と言えます。

 サラキアは大きく出遅れ。それでも、キャリア1戦の身で、直線は馬込みから伸びてきました。この相手に収穫のある内容だったと言えるでしょう。

text by 小林 

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