1:57.3(7.1 – 11.5 – 12.5 – 13.1 – 12.5 – 11.9 – 11.7 – 12.1 – 12.3 – 12.6)
1000m通過1分2秒7は過去10年で最も遅く、スローペースでした。ただ、向正面に入って外からグレイトパール、ミツバが上がっていって、ミツバは3コーナーで早くも先頭に並びかける形。全体に仕掛けの早いレースとなり、ラスト3ハロンのラップは右肩下がりの消耗戦に。勝ったサンライズソアは9番枠でしたが、パドックでは最後尾を周回。テンションの高い面がある馬ですが、前走と同じ轍はふまないと陣営もその点には注意を払っていたようです。レースではうまくスタートを決めると出ムチを入れてハナへ。自分の形に持ち込めたことと前半の貯金もあって、勝負どころで早めに来られた時にも手応えは十分。そのまま後続の追撃を振り切り、JRA重賞初制覇。2着には牝馬のクイーンマンボが入りました。向正面で外からグレイトパールが上がっていくのを見ると、これをマークする形で追走します。ゴール寸前まで手前が替わりませんでしたが、渋太く脚を伸ばして際どい2着争いを制しました。JRAの舞台で牡馬相手に勝ち負けできたことで今後の選択肢が広がりましたね。ルメール騎手によると、「マイル戦より1900mの方が合っていると思う」とのこと。
クインズサターンは中団の内めでレースを進めて直線で外へ。上がり36秒3はレース最速。スムーズな競馬ができましたし、力は出し切っていると思います。ミツバは流れが遅いとみて向正面で自分から動いていく形。道中はかなり脚を使っていながら大きくバテなかったように力があります。このミツバの作った流れで割を食った格好になったのが1番人気のグレイトパール。向正面で思った以上に脚を使わされましたし、逆に勝負どころでは包まれるなど、直線に入る前にアクセルとブレーキ交互に踏まされて最後は甘くなった感じ。テイエムジンソクは休み明けで斤量58kg。決して有利な条件とはいえませんでしたし、位置取りとしては勝ち馬の後ろでそこまで悪くありませんでしたが、やはり強気な競馬をしないと持ち味を発揮するには至りませんね。
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