2019年 3月10日(日) 1回阪神6日

 例年通りに今年も混戦が予想されたフィリーズレビュー。単勝1番人気は東京新聞杯を勝ったインディチャンプの半妹で京王杯2歳S②着以来、今年緒戦となるアウィルアウェイが3.0倍。2番人気は今年に入って未勝利、500万下を連勝したキュールエサクラで5.5倍。3番人気は阪神JF⑤着、紅梅S②着と実績上位のプールヴィルで6.3倍。フェアリーS②着のホウオウカトリーヌが9.8倍で続き、ここまで10倍以下。

 レースはアスタールビーがハナに立ち、スタートの良かったアウィルアウェイ、イベリスは控えて2、3番手。上位人気馬ではプールヴィルは3列目のイン。ホウオウカトリーヌは中団の外。キュールエサクラは出遅れて後方から。前半の600mは34秒9で平均ペース。残り600m付近からキュールエサクラ、ホウオウカトリーヌが前との差を詰めて直線へ。残り200mではイベリスが僅かに先頭。アウィルアウェイはここで劣勢の脚いろに。外からジュランビル、プールヴィルがこれに襲いかかり、内からはノーワンが鋭い伸び。4頭の競り合いからノーワンプールヴィルが抜け出してゴール。結果的にこの2頭が①着同着。半馬身差の③着にジュランビル。ここまでの3頭に桜花賞の優先出走権が与えられた。ジュランビルから頭差の④着がイベリス。更に4分の3馬身差でメイショウケイメイが続いた。

 まずノーワンは出脚こそ鈍かったが、すぐに挽回してプールヴィルの直後を取れたことが大きかったです。直線に入るまで馬なりで手応え十分。プールヴィルが外に出したのを見て、4年目の坂井瑠星騎手はノーワンを内へ導く。アスタールビーとアウィルアウェイの間は狭かったが、ここを一気に割って出て①着同着へ。未勝利を勝ったばかりで12番人気。波乱の立役者となりました。今の勢いと、底力もありそうな血統背景から桜花賞、オークスでも侮れない1頭となりそうです。坂井瑠星騎手は直線で十分な間隔がないのに先行馬を追い抜いたことで2日間の騎乗停止処分を受けました。小牧騎手のバランスの崩し方を見ても危険なプレーだったのは紛れもない事実ですが、外国人騎手全盛とも言える時代に、若手がこれくらいガッツのある騎乗をすることは決して悪いことではないと思います。これを機に、技術や判断力が更に向上して飛躍することを期待したいです。

 プールヴィルは好位の直後からスムーズに外へ出し、先行馬を捉える実績馬らしい競馬。この器用さは内回りでこその武器にも思えますが、阪神JFでも直線の不利がなければという競馬をしています。フィリーズレビュー組は本番で不利な傾向ですが、この馬には可能性を感じます。

 ジュランビルは3カ月ぶりでもキッチリ仕上がっていて、レースもこれまで通り先行策からの粘り込み。勝っても負けても接戦の馬で相手なりに走れる魅力はありますが、本番では相手強化だけではなく、初のマイル克服も大きなポイントとなりそうです。

 イベリスは優先出走権こそ取れませんでしたが、1400mと先行争いから一歩引く形でもしっかり走れた点は大きな収穫。血統的にマイルは少し長い印象なので1200~1400mの路線なら楽しみ。

 メイショウケイメイは2列目のインからロスのないレース運びでしたが、ジリジリとした伸びでした。この馬は賞金的に桜花賞の出走は当確ですが、阪神JFでは⑪着。相手強化で距離がマイルに戻ると現状では厳しいのかもしれません。

 1番人気のアウィルアウェイは2番手から伸びを欠いて⑦着。個人的にレース前から、このハンドリングの難しそうな馬を、石橋脩騎手がテン乗りで臨まなくてはならない状況がハンデだと思っていましたが、スタートが良く壁を作れなくなったことで、状況は更に厳しいものに。見た目は思ったほどではありませんでしたが、ハミを噛んで力んでしまい、最後は失速してしまいました。本番では距離を考えると、これまでの末脚を生かす形に戻すのがベターかと思いますが、とにかく折り合いをつけることが最重要でしょう。

 ホウオウカトリーヌキュールエサクラは4角で一旦は勢いがつきましたが、直線では見せ場を作ることすらできず⑩、⑪着に敗退。先行するか内を通る馬で上位が独占されたので、今回の形では仕方のない結果。次走での巻き返しに期待です。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。