2019年4月21日(日) 3回京都2日

 1着馬には安田記念の優先出走権が与えられるレース。昨年は②着のモズアスコットが安田記念を勝ちました。今年は2017年の最優秀2歳牡馬に選ばれたダノンプレミアムが1.3倍と断然の1番人気。2番人気が3連勝で東京新聞杯を制し、勢いに乗っているインディチャンプで4.7倍。前述のモズアスコットは9.9倍で3番人気。ここまでが単勝一桁台でした。それではレースラップへ。

 

 前半48秒5、後半が44秒1。前後半の差が4秒以上もあるスローペース。上がり3ハロン32秒3の究極の瞬発力勝負でした。まず前提として9R1000万下特別で2200m2分9秒7というJRAレコードが出る高速馬場でした。それだけに最初の3ハロンが36秒0と表示された時は、「遅い!」が第一印象。戦前は逃げ馬不在で、無理に抑えることを嫌ってダノンプレミアムがハナを切るのだろうなと考えていましたが、ダノンの折り合いがついたことで、グァンチャーレが押し出される格好でハナ、2番手にダノンプレミアム。3列目が内からパクスアメリカーナ、インディチャンプ、メイショウオワラ。メイショウの後ろにモズアスコット。このペースですから当然、前、内有利。後方にいた馬はノーチャンスでした。

 ダノンプレミアムはパドックでチャカついていましたが、スローペースでも折り合えたことで、2番手で脚を溜められました。もともと反応のいい馬なので、これが最大の勝因。着差がつきにくいスローの上がり勝負で1馬身1/4差は完勝でしょう。マイルは3戦3勝。この距離がベストです。中間の調整も先を見据えた仕上げでしたし、俄然、安田記念が楽しみになりました。

 グァンチャーレは休み明けでもマイナス8㎏と仕上がっていました。うまくスローペースに持ち込んで、残り3ハロン標識から10秒9とペースアップ。ただ、勝ち馬には抑え切れない手応えでついてこられましたし、ラスト1ハロンで突き放される格好。相手が悪かったです。

 3着パクスアメリカーナは前回同様、テンションは高めで、久々でもマイナス8㎏。レースでは終始インでロスのない立ち回りができました。この速い上がりに対応し、内からインディチャンプを交わした脚にはちょっとビックリです。

 インディチャンプはスタートを決めて3列目で運べましたが、道中は頭を上げて、ちょっと力んでいる感じ。その分でしょうか、直線は前のグァンチャーレを掴まえられず、一旦は交わしたパクスアメリカーナにも前に出られてしまいました。プラス10㎏でも馬体はよく見えましたが、2、3着の馬よりは上積みを見込めそう。

 モズアスコットはプラス15㎏。回復分を含めても余裕残しの仕上げ。前有利の流れも考えると次はもっとやれていいでしょう。

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。