2021年10月2日(土) 5回中京8日

テン100mは省略 2020年は7.2 2021年は7.0

 前半800mが48秒9 ─ 後半800mが50秒2。前半に11秒台のラップが続いて、その後の息が入る場所でも13秒台を切っています。残り1000mからの12秒1、12秒1も速い。ラストは13秒1と時計を要したように、全体的に緩みのないタフなペースだったと言えるでしょう。レースはリアンヴェリテが出ムチを入れてハナを主張し、離れた2番手に同枠のゴッドセレクション。1角までに隊列は決まりました。

 サンライズホープは3度目の挑戦で重賞初制覇を達成。道中は3番手の外と揉まれない位置で運んで、勝負どころで前に取りつくと、残り400mを切ったところで先頭へ。最後は内で追いすがるブルベアイリーデ、外から追い込むウェスタールンドの追撃を凌いでゴール。昨年に比べると中盤が速く、上がりがかかるラップ構成は、渋太さを生かしたい同馬にマッチしていたと思います。また、②~④着馬が最内を回っていたことを考えると内容的にも一番強かったと言えるでしょう。幸騎手はこれでシリウスS5勝目。それもすべて違う馬。これまで2004年→2005年、2013年→2014年と2度連覇を果たしており、今年勝ったことで来年も出場してくれば是非マークしたいところです。

 ②着には古豪ウェスタールンドが入りました。スタートしてすぐにラチ沿いへ。道中は最後方を進んで、4角はそのまま最内を突く形。前を行く1枠の2頭が、逃げたリアンヴェリテが一杯になるのを想定して早めに外へ意識がいったこと、更に2番手のサンライズホープが外に出てきたことで、うまくスペースができました。その後は馬群を捌くために外へ外へ出すことになりますが、全体にスムーズな競馬。まるで2018年チャンピオンズC②着を見ているようでした。そういえば当時の鞍上も同じ藤岡佑介騎手でしたね。一発狙っていたかもしれません。58㎏を背負って頑張っています。

 3、4着も最内を進んだ1枠の2頭。ブルベアイリーデは好位のイン。直線に向いてサンライズホープの外へ出そうとしますが、相手が外へ出てきたために、その内へ。残り1ハロン標付近では勝ち馬を交わす勢いでしたが、最後は突き放される格好。1900mは微妙に長いかも。道中その後ろにいたのがダノンスプレンダーでした。4角でブルベアイリーデの外へ出し、直線半ばで勝ち馬と併せようとしますが、並びかけるところまには至らず。安定感はありますが、ワンパンチ足りませんでした。1番人気のゴッドセレクションは最下位。道中は2番手を進んでいましたが、3角で手応えが怪しくなり、内と外から交わされてからはバッタリ。揉まれない競馬はできましたが……。

text by 小林  

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