2021年4月25日(日) 2回阪神10日

 前半の半マイルが44秒5、後半46秒9と、その差が2秒以上ある前傾ラップ。レースは最内枠のベステンダンクがスタートを決めてハナへ。そのままマイペースに持ち込むかと思われたところに、外からフォックスクリークが絡んでいきます。両者譲らず、後続を大きく引き離す形に。直線に入ってからも先頭をいくベステンダンクと後続とはまだ差がありましたが、ラスト2ハロン目12秒3とガクッとペースダウン。結果的に前2頭がブービーと殿り負けでした。

 勝ったケイデンスコールは岩田康誠騎手が騎乗する予定でしたが、前日6R馬場入場後、返し馬の際に他の騎手に対し粗暴な行為を行ったため、4月25日(日)~5月8日(土)まで14日間の騎乗停止となり、古川吉洋騎手に変更となりました。見事に代打の仕事を果たした古川吉洋騎手は2019年京阪杯以来11つ目の重賞勝ち。道中はタテ長馬群の中団後ろから。残り3ハロンまではジックリと。右回りは問題なし。ペースが流れたこともあってラストは弾けました。

 アルジャンナは隣の枠だった勝ち馬についていく形。このあたりがヴィクトリーポジションで、スローペースに泣いた洛陽Sとは違って展開が嵌まりました。勝ち馬には突き放されましたが、レース最速の上がり33秒7の脚を使って接戦の②着争いを制しました。

 カイザーミノルは馬場先出し。スタートで仕掛けて、道中は離れた3番手を進むボンセルヴィーソの後ろ。積極的な立ち回りから渋太く脚を使いましたが、僅かに競り負け。それでも、重賞でやれるメドは十分に立ちました。ダイワキャグニーも馬場に先出し。これまでの8勝すべてが左回りでしたが、今日のレースぶりなら右回りもこなせます。1番人気のエアロロノアは⑤着。この馬もヴィクトリーポジションで運んで、直線もジワジワと脚を伸ばしていますが、最後は伸び負け。3連勝中といっても昇級緒戦でこれが重賞初挑戦。②着とタイム差なしなら大健闘と言えるでしょう。

text by 小林  

 

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